Veritas™ System Recovery 18 ユーザーズガイド

コンピュータを仮想ディスクファイルからリカバリするには

1. Veritas System Recovery Disk を使ってコンピュータを起動します。

   Veritas System Recovery Disk の使用によるコンピュータのブートを参照してください。

2. Veritas System Recovery Disk の［ホーム］パネルで、［コンピュータを修復］をクリックします。
3. ウィザードの［ようこそ］パネルで、［次へ］をクリックします。
4. ［復元するリカバリポイントを選択］パネルの［リカバリポイントを表示］リストで、［ファイル名］を選択します。

   レイアウト構造がないディスクが検出された場合は、ディスクレイアウトを初期化するように求められます。レイアウト構造のないディスクのリストが表示されます。リストには、デフォルトのディスクレイアウトタイプ（GPT または MBR）が示されます。必要に応じてディスクのレイアウトタイプを変更してから、［OK］をクリックしてそれらのレイアウトを初期化します。

5. ［復元するリカバリポイントを選択］パネルで［参照］をクリックして、仮想ディスクファイル（.vmdk または .vhd）を見つけ、選択して開きます。

   必要に応じて［ネットワークドライブのマップ］をクリックします。共有ネットワークのフォルダパスを指定し、それにドライブ文字を割り当てます。その後で、仮想ディスクファイル用のフォルダの場所を参照できます。

6. ［次へ］をクリックします。
7. ［ターゲットドライブ］パネルで、仮想ディスクを復元するターゲットドライブを選択します。
8. 必要に応じて、次のいずれかを実行します。

   • ［ドライブの削除］をクリックします。

     リスト内の指定したドライブを削除して、仮想ディスクの復元に領域を使用できるようにします。

     ［ドライブの削除］をクリックしても、ドライブは削除用にマークされるだけです。ドライブの実際の削除は、ウィザードの［完了］をクリックした後で実行されます。

   • ［削除を元に戻す］をクリックします。

     ドライブを削除した後で削除操作を取り消す場合は、［削除を元に戻す］をクリックして、そのドライブをリストに戻します。

9. ［次へ］をクリックします。

   ［Restore Anyware を使用して別のハードウェアに修復］は、オペレーティングシステムのドライブ（Windows がインストールされているドライブで、通常はドライブ C）をリカバリする場合、すでに選択されています。

   このオプションは、ターゲットコンピュータ用に必要なドライバがすでに仮想ディスクに含まれている場合は選択されません。または、データドライブが含まれている仮想ディスクを復元する場合です。

10. 必要に応じて、製品のライセンスキーを入力します。

    ライセンスキーは、仮想ディスクファイルからシステムをリカバリするときに、Restore Anyware を使用するのに必要です。

    ［カスタムリカバリディスクを作成］ウィザードを使用して、カスタム Veritas System Recovery Disk にライセンスキーを直接追加することもできます。仮想ディスクを復元するときに、Restore Anyware が Veritas System Recovery Disk で有効になっていると、ライセンスキーの入力は求められません。これはすでに、カスタム Veritas System Recovery Disk の一部になっています。

    既存の Veritas System Recovery Disk のカスタマイズを参照してください。

11. ［次へ］をクリックします。
12. ［リカバリオプション］パネルで、リカバリプロセス中に実行するオプションを選択します。

    リカバリ前にリカバリポイントを確認	復元する前に、リカバリポイントが有効か、または破損しているかを確認します。リカバリポイントが無効な場合、リカバリは中断されます。 このオプションを選択すると、リカバリが完了するまでに必要な時間が大幅に増えることがあります。
    リカバリ後にファイルシステムのエラーを確認	リカバリポイントが復元された後、復元されたドライブでエラーがあるかどうかを確認します。
    修復後にドライブのサイズを変更 (未割り当て領域のみ)	新しいドライブサイズを MB 単位で指定します。
    プライマリパーティション	ハードディスクは 4 つのプライマリパーティションに制限されるため、このオプションは、ドライブに 4 つ以下のパーティションがある場合に有効です。
    論理パーティション（Logical partition）	このオプションは、4 つを超えるパーティションを必要とする場合に適切です。ハードディスクの最大サイズまで、最大で 3 つのプライマリパーティションと、任意の数の論理パーティションを設定できます。
    ドライブをアクティブ(OS ブート用)に設定	復元されたドライブをアクティブパーティションにします（コンピュータを起動するドライブなど）。 オペレーティングシステムがインストールされているドライブを復元する場合は、このオプションを選択してください。
    元のディスク署名を復元	ハードドライブの元の物理ディスク署名を復元します。 ディスク署名は、Veritas System Recovery がサポートするすべての Windows オペレーティングシステムの一部です。ディスク署名はハードドライブを使用するために必要です。 次のいずれかの状況である場合は、このオプションを選択します。 コンピュータのドライブ文字が特殊である場合（C、D、E などの文字以外が割り当てられているなど）。 リカバリポイントを新しい空のハードディスクに復元する。
    マスターブートレコードの復元	マスターブートレコードを復元します。マスターブートレコードは、物理ハードディスクの最初のセクタにあります。マスターブートレコードは、マスターブートプログラムと、ディスクパーティションを記述するパーティションテーブルで構成されます。マスターブートプログラムは、どのプライマリパーティションがアクティブであるかを判別するために、最初のハードディスクのパーティションテーブルを分析します。その後で、アクティブパーティションのブートセクタからブートプログラムを起動します。 このオプションは上級ユーザーにのみ推奨されます。また、リカバリ環境でドライブ全体を復元する場合にのみ使用できます。 次のいずれかの状況である場合は、このオプションを選択します。 新しい、空のハードディスクにリカバリポイントを復元する場合。 元のドライブにリカバリポイントを復元するが、リカバリポイントが作成された後にドライブのパーティションが修正された場合。 ウイルスまたは他の問題によって、ドライブのマスターブートレコードが破損したことが疑われる場合。

    使用できるオプションは、前に選択したターゲットドライブによって決まります。

13. ［次へ］をクリックして、選択したリカバリオプションを確認します。
14. リカバリプロセスの完了後にコンピュータを自動的に再起動する場合は、［終了時に再起動する］を選択します。
15. ［完了］をクリックします。
16. ［はい］をクリックしてリカバリプロセスを開始します。