Veritas InfoScale™ Operations Manager 7.4 ユーザーズガイド

高可用性ファイアドリルについて

高可用性（HA）ファイアドリルでは、クラスタ内のサービスグループが同じクラスタ内の特定のシステムでオンラインになる準備ができているかどうかを調べます。

データベースまたはアプリケーションの高可用性を設定するために、複数のシステムで複数のインフラおよび構成設定を変更する場合があります。クラスタ環境は絶えず変化するので、これらのインフラと構成設定を維持することは容易ではありません。管理者は、頻繁にディスクを追加したり、新しいディスクグループやボリュームを作成したり、新しいクラスタノードや新しい NIC を追加したりして、インフラをアップグレードおよび保守します。変化する物理的な設定やインフラと一致するように Cluster Server の設定を更新することが不可欠です。HA ファイアドリルは、ノードでの Cluster Server の設定と基盤の物理的な設定およびインフラとの間の不一致を検出します。このような不一致があると、特定のノードでサービスグループをオンラインにできない場合があります。最終的に、HA ファイアドリルが提供するデータを使って、Veritas InfoScale Operations Manager コンソールの HA レディネスの情報が更新されます。

HA ファイアドリルは、サービスグループのすべてのリソースをチェックし、サービスグループがオフライン状態になっている（サービスグループのシステムリストに含まれる）各システムで実行されます。

HA ファイアドリルを実行するには、サービスグループは次の両方を満たす必要があります。

サービスグループでの HA ファイアドリルをスケジュールできます。また、必要なときに手動で実行することもできます。