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NetBackup™ Bare Metal Restore™ 管理者ガイド

Last Published: 2022-04-08

Product(s): NetBackup (10.0)

共有リソースツリー (SRT) の作成中にブートサーバーとクライアントでバックアップ操作が開始されると、BMR のリストア後に SRT の作成が失敗してエラーが発生する

この問題は、SRT の作成中にバックアップが実行された Windows ブートサーバーとクライアントで発生します。

SRT の作成中、Windows のブート前環境は、<NetBackup Install Path>/BareMetal/Server/Data/BaseSrd パスのステージング領域にマウントされます。この段階でバックアップを作成すると、マウント済みのステージング領域の内容もバックアップされます。リストア後の SRT 作成中にこのようなバックアップのリストアを実行しようとしても、ステージング領域の内容は無効な状態にあるため、マウント解除または削除できません。そのため、SRT の作成は、リストア後に空白のエラーメッセージで失敗する可能性があります。

回避策: SRT の作成中は、ブートサーバーとクライアントのバックアップを作成しないようにします。

意図せずこの問題が発生した場合は、次の手順を実行します。

次のコマンドを実行します。

Dism /Get-MountedWimInfo

次の例のような出力が表示されます。

C:\>dism /Get-MountedWimInfo

Deployment Image Servicing and Management tool
Version: 6.1.7600.16385

Mounted images:

Mount Dir : C:\Windows\assembly\NativeImages_v4.0.30319_64\System.Xml.84e525b7#\
b2db45296eabfd00db1920158f3f5eb5\System.Xml.Serialization.ni.dll.aux
Image File : C:\Program Files\Veritas\NetBackup\BareMetal\server\data\baseSrd\EN
-x86\media\sources\boot.wim
Image Index : 1
Mounted Read/Write : No
Status : Invalid

新しい SRT を作成するには、ディレクトリ <NetBackup Install Path>/BareMetal/Server/Data/BaseSrd を削除またはクリーニングする必要があります。
このパスにある dir / files を削除しようとすると、エラーメッセージが表示されます。
```
You require permission from TrustedInstaller to make changes to this file
```
Windows のブート前環境をクリーンアップするには、次のコマンドを実行します。
dism /Cleanup-Wim
クリーニングする <NetBackup Installed Dir>\BareMetal\server\data\baseSrd\EN -x86\mount\Windows ディレクトリの所有権を取得します。次の手順を実行します。
- <NetBackup Installed Dir>\BareMetal\server\data\baseSrd\EN -x86\mount\Windows ディレクトリを右クリックします。
- 右クリックし、［プロパティ］をクリックします。
- ［セキュリティ］タブをクリックします。
- ［詳細設定］をクリックします。
- ［セキュリティの詳細設定］ダイアログボックスで、［所有者］タブをクリックします。現在の所有権の詳細が表示されます。
- ［編集］をクリックして、<NetBackup Installed Dir>\BareMetal\server\data\baseSrd\EN -x86\mount\Windows ディレクトリの所有権を編集および取得します。
- UAC に対する権限を付与します。オブジェクトの所有者として割り当てるユーザーの名前を［所有者の変更］ダイアログボックスから選択します。［OK］をクリックします。
  必要な変更を行うと、同じ内容が［セキュリティの詳細設定］ダイアログボックスに表示されます。
- ［OK］をクリックして終了します。
- 1 から 4 の手順を繰り返し、<NetBackup Installed Dir>\BareMetal\server\data\baseSrd\EN -x86\mount\Windows ディレクトリの［プロパティ］ウィンドウをもう一度開きます。
- <NetBackup Installed Dir>\BareMetal\server\data\baseSrd\EN -x86\mount\Windows ディレクトリの［プロパティ］ウィンドウで［編集］をクリックし、UAC の昇格要求を確認します。
- ［グループ名またはユーザー名］ダイアログボックスで［管理者］を選択します。［追加］をクリックし、［選択するオブジェクト名を入力してください］ダイアログボックスで管理者のユーザー名を入力し、［OK］をクリックして完了します。
- ［管理者のアクセス許可］ダイアログボックスで、［許可］列の下にある［フルコントロール］をクリックし、［管理者］グループにフルコントロールのアクセス権限を割り当てます。
<NetBackup Installed Dir>\BareMetal\server\data\baseSrd\EN -x86\mount\Windows ディレクトリを削除します。
SRT の作成操作を再試行します。