NetBackup™ Bare Metal Restore™ 管理者ガイド
- Bare Metal Restore の概要
- BMR の構成
- クライアントの保護
- リストア環境の設定
- 共有リソースツリー
- 共有リソースツリーの作成
- 共有リソースツリーの管理
- ブートメディアの管理
- クライアントのリストア
- BMR ディスクリカバリ動作
- ネットワークブートによる BMR クライアントのリストアについて
- メディアブートによる BMR クライアントのリストアについて
- 指定した時点へのリストアについて
- 異なるディスクへのリストアについて
- 異なる システムへのリストア
- NetBackup メディアサーバーのリストアについて
- 外部プロシージャについて
- SAN (ストレージエリアネットワーク) のサポートについて
- 複数のネットワークインターフェースのサポートについて
- Windows ドライバパッケージの管理
- クライアントおよび構成の管理
- BMR ブートサーバーの管理
- トラブルシューティング
- クライアントバックアップからの仮想マシンの作成に関する問題のトラブルシューティング
- クライアントリストアの成功後もリストアタスクがディザスタリカバリドメインに完了状態で保持されることがある
- クライアントバックアップからの仮想マシンの作成
- Bare Metal Restore アクティビティの監視
- 付録 A. NetBackup BMR 関連の付録
クライアントのネットワークベースのブートの問題
オペレーティングシステムが異なれば、ネットワークブートに使用されるネットワークプロトコルも異なります。BMR はこのプロトコルを利用して、ネットワークベースのクライアントリカバリを開始します。たとえば、Windows、Linux および Solaris-x86 では、DHCP、TFTP プロトコルで構成された PXE ベースのネットワークブートを使用します。
それぞれについて説明します。
Windows の場合: BMR は PXE サービスおよび TFTP サービスを BMR ブートサーバー上で実行します。DHCP は同じサブネットのどのサーバーでも使用できます。
Linux の場合: DHCP サービス、TFTP サービスは、クライアントのネットワークブートを提供するブートサーバー上で実行される必要があります (注意: サービスがブートサーバーに配備され、実行されると、BMR はクライアントのネットワークブートを有効にするために、自動的にサービスを登録または登録解除します)。場合によっては、クライアントのリカバリが行われるのと同じサブネットで、複数のネットワークブートプロトコルサーバーが実行されていることがあります。その中の 1 つがネットワークブート時に BMR クライアントに IP アドレスを割り当てることができる正しい PXE/DHCP/bootp サーバーです。そのような環境では、BMR リカバリのためにクライアントがネットワーク越しにブートされると、ネットワークブートの要求がブロードキャストされ、意図しないネットワークブートサーバー (PXE/DHCP/BOOTP) に最初に到達する可能性があります。そのようなケースでは、エラーが返され、BMR リカバリが失敗する場合があります。
そのため、BMR クライアントのネットワークブートに必要な有効なサービス 1 つを除いて、同じサブネット内で他のネットワークブートサービスが実行されていないことを確認します。これは、PXE、DHCP、BOOTP ブートプロトコルそのものの制限事項であり、最初の DHCP がエラーを応答すると、ネットワークブートプロセスが停止してしまうためです。