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Cluster Server 7.4.3 管理者ガイド - Linux

Last Published: 2020-12-25

Product(s): InfoScale & Storage Foundation (7.4.3)

Platform: Linux

VCS 制御外でのリソース開始の有効化または防止

リソースがクラスタの 1 つのノードでオンラインになった場合、そのリソースがクラスタ内の他のノードで VCS の制御外でオンラインになることを禁止する必要があります。リソースが複数のノードでオンラインにならないようにすることで、データの破損を防ぎ、VCS を通じて可用性を高めることができます。

アプリケーションリソースを含むサービスグループの ProPCV 属性により、アプリケーションリソースのプロセスの VCS の制御外での開始を許可するかどうかを指定できます。アプリケーションタイプリソースをオフラインで監視したりオンラインで監視したりするには、アプリケーションタイプリソースを IMF に登録する必要があります。 ProPCV は、アプリケーションタイプリソースの MonitorProcesses 属性または StartProgram 属性に指定されているプロセスのみに適用されます。 propcv アクションエージェント機能と、オフラインで監視するためにアプリケーションリソースを IMF に登録するタイミングについて詳しくは、『Cluster Server 付属エージェントリファレンスガイド』を参照してください。

メモ:

現在、ProPCV は、アプリケーションタイプリソースのみで機能します。

propcv アクションエージェント機能がタイムアウトになる状況では、amfregister コマンドを使用して、リソースを以下のいずれかとして手動でマークすることができます。

VCS 制御外でオンライン状態になることができるリソース
VCS 制御外でオンライン状態になることができないリソース ProPCV が有効なリソースは、クラスタ内の複数のノードでオンラインになることはできません。

VCS 制御外でリソースを開始するには

次のようにコマンドを入力します。
```
amfregister -r reapername -g resourcename -P a
```
例: amfregister -r VCSApplicationAgent -g app1 -P a
アプリケーションリソース app1 を VCS 制御外で呼び出す場合、またはコマンドラインから呼び出す場合は、app1 を開始することができます。

VCS 制御外でリソースを開始しないようにするには

次のようにコマンドを入力します。
```
amfregister -r reapername ‐g resourcename ‐P p
```
例: amfregister -r VCSApplicationAgent -g app1 -P p
アプリケーションリソース app1 を VCS 制御外で呼び出す場合、またはコマンドラインから呼び出す場合は、app1 を開始できません。

前述の例の各要素は、以下のとおりです。

reapername は、名前が amfstat 出力の［登録済み Reaper（Registered Reapers）］セクションに表示されるエージェントです。アプリケーションリソースの場合、reapername は VCSApplicationAgent です。
オプション r は、amfstat コマンドの出力の［登録済み Reaper］に表示される reaper またはエージェントの名前を表します。アプリケーションリソースの場合、reaper 名は VCSApplicationAgent です。
resourcename はリソース名です。
オプション g は、リソースの名前を表します。前述の例では、アプリケーションリソースは app1 です。
オプション P は、VCS 制御外でリソースの開始を許可するのか回避するのかを表します。
- 引数 a はリソースが VCS 制御外で開始できること示します。
- 引数 p はリソースが VCS 制御外で開始できないこと示します。