Veritas NetBackup™ Replication Director ソリューションガイド
- 概要
- 追加設定のトピック
- スナップショットレプリケーション用 NetBackup ストレージサーバーの作成
- スナップショットおよびレプリケーション用のディスクプールの構成
- スナップショットおよびスナップショットレプリケーション用のストレージユニットとストレージユニットグループの構成
- スナップショットおよびスナップショットレプリケーションのストレージライフサイクルポリシーの構成
- ストレージライフサイクルポリシーに規定する操作形式
- ストレージライフサイクルポリシー操作の保持形式
- スナップショットとスナップショットレプリケーションのバックアップポリシーの構成
- スナップショットからのリストア
- OpsCenter レポート
- レプリケーションディレクタ付き NetApp ディスクアレイの使用
- サポートされる NetApp トポロジー
- NetApp Data ONTAP 7-Mode とレプリケーションディレクタの連携
- Replication Director を使用した NetApp SAN 接続ストレージの使用
- NetApp clustered Data ONTAP とレプリケーションディレクタとの連携
- レプリケーションディレクタ付き Oracle の使用
- レプリケーションディレクタ付き Virtual Machines の使用
- 用語
スクリプトまたはテンプレートに基づく Oracle ポリシーの設定
Replication Director を使う Oracle スナップショットポリシーの設定には次の手順を使用します。この手順では Oracle ポリシー形式を使いますが、必要なスクリプトは自動的に生成されません。 これにより、管理者はカスタムスクリプトおよびテンプレートを使用できます。
次の手順では、レプリケーションディレクタを設定するために必要なポリシーのオプションのみを記載しています。 すべてのポリシーオプションについて詳しくは、『NetBackup 管理者ガイド Vol. 1』またはオンラインヘルプを参照してください。
Oracle 仕様の情報については、『NetBackup for Oracle 管理者ガイド』を参照してください。
スクリプトまたはテンプレートに基づく Oracle ポリシーの作成方法
- NetBackup 管理コンソールの左ペインで、[NetBackup の管理 (NetBackup Management)]>[ポリシー (Policies)]を展開します。
- [処理 (Actions)]メニューで[新規 (New)]>[新しいポリシー (New Policy)]をクリックします。
- 新しいポリシー用の一意の名前を[新しいポリシーの追加 (Add a New Policy)]ダイアログボックスに入力して[OK]をクリックします。
レプリケーションディレクタのポリシーを構成するために、[ポリシーの構成ウィザード (Policy Configuration Wizard)]を使わないでください。
NetBackup 命名規則を参照してください。
- [属性 (Attributes)]タブを選択します。以下の項目はレプリケーションディレクタでスナップショットの Oracle ポリシーを作成する場合に限定されます。
ポリシー形式 (Policy type)
NetBackup で Oracle バックアップを実行する場合は、[Oracle]を選択します。[Oracle]タブが表示されます。
ポリシーストレージ
Oracle は同じバックアップの一部としてスナップショット (プロキシ) およびストリームベースのバックアップを組み合わせます。ここに示されるストレージは、Replication Director のストリームベースのバックアップに使用されます。
データベースのストリームベース (非スナップショット) のバックアップを含むように設定されているストレージを選択します。 ストレージは、非スナップショットバックアップ用に設定されるストレージライフサイクルポリシーであるか、ディスクまたは Media Manager ユニットのいずれかです。
レプリケーションディレクタを使用 (Use Replication Director)
[レプリケーションディレクタを使用 (Use Replication Director)]を有効にして、レプリケーションディレクタで必要とされるその他のオプションを自動的に選択します。
[スナップショットバックアップを実行する (Perform snapshot backups)]: ポリシーがディスクアレイのスナップショットを作成できるようにします。
[インスタントリカバリ用または SLP 管理用にスナップショットを保持する (Retain snapshots for Instant Recovery or SLP management)]: バックアップが完了した後にポリシーがスナップショットを保持できるようにします。
[オプション (Options)]ボタン
[自動 (Auto)](デフォルト): OpenStorage パートナーは、利用できる最適なスナップショットテクノロジを使用してスナップショットを作成します。
[差分 (Differential)]: OpenStorage パートナーは、ソースに完全に依存するスナップショットを作成します。このパラメータはコピーオンライトテクノロジに基づいています。ブロックが修正されると、デバイスはキャッシュオブジェクトを作成して、スナップショットのオリジナルのブロックを保持します。
[Plex (Plex)]: OpenStorage パートナーは、ソースのスナップショットから完全に独立しているスナップショットを作成します。このオプションは、ミラー中断テクノロジに基づいています。ミラーデバイスがソースに接続されている場合は、ミラーデバイスの内容はソースデバイスと同一です。2 つのデバイス間の関係を断つと、ミラーデバイスはソースデバイスから分離されます。ミラーデバイスは特定の時点のコピーとして機能します。
[クローン (Clone)]: OpenStorage パートナーはボリュームの独立したコピーを作成します。このコピー処理は、全体をコピーする必要があるため、多少時間がかかることがあります。作成されるスナップショットはソースから独立しています。
最大スナップショット数 (Maximum Snapshots)
一度に保持するスナップショットの最大数を設定します。
デフォルト設定は 1 です。環境に適したスナップショットの数を選択します。NetApp ボリュームのスナップショットの最大数が 255 であることに注意してください。
最大数に達すると、新しいスナップショットが作成されるたびに一番古いスナップショットが削除される、スナップショットのローテーションが発生します。
SLP 操作の[スナップショットの最大限度 (Maximum snapshot limit)]保持形式を参照してください。
[SLP 保持による管理 (Managed by SLP retention)]は、[固定 (Fixed)]または[コピー後に期限切れにする (Expire after Copy)]の保持が現在 SLP で選択されている場合に自動選択されます。
- [インスタンスとデータベース (Instances and Databases)]タブを選択し、バックアップするインスタンスを指定します。 [スクリプトとテンプレートで使用するクライアントを選択する (Clients for use with scripts and templates)]を選択します。 他の 2 つのうちの 1 つが選択される場合、Oracle インテリジェントポリシーが使用され、スクリプトが自動的に作成されます。
[スクリプトとテンプレートで使用するクライアントを選択する (Clients for use with scripts and templates)]オプションを選択すると、この選択の効果を記述するメッセージが現れます。
このポリシーの既存選択は (もしあれば) 消されます。
[Oracle]タブはこのポリシーから削除されます。
もう一つの効果は、[選択 (Selections)]タブが[クライアント (Clients)]タブに変わります。
Oracle ポリシーの設定を続行するには、[はい (Yes)]をクリックします。
- ポリシー全体を保存し閉じるには、[はい (Yes)]をクリックします。
- NetBackup 管理コンソールでポリシーを選択し、ツールバーの更新ボタンをクリックします。
- ポリシーを再び開き、[スケジュール (Schedules)]タブを選択します。
[デフォルトのアプリケーションバックアップ (Default-Application-Backup)]スケジュールを変更します。
[ポリシーストレージ選択を上書きする (Override policy storage selection)]: 非スナップショットのストレージユニットまたは非スナップショット SLP を有効にし選択します。 これは多くの場合、[属性 (Attributes)]タブで指定されるストレージユニットです。 ここに示すことで選択を明示的にします。
[保持 (Retention)]: ポリシーまたは SLP は、バックアップの保持を示します。
ストレージが SLP であるとき、SLP は保持を判断します。ここでは、どの選択も不可能です。
ストレージが SLP であるとき、スケジュールは保持を判断します。ここでは、1 つの選択が可能です。
[OK]をクリックして、スケジュールを保存します。
完全バックアップのスケジュールを 1 つ作成します。
スケジュールに名前を付けます。
バックアップ形式: [完全バックアップ (Full Backup)]を選択します。
メモ:
Block Level Incremental (BLI) バックアップを作成する場合を除き、Oracle データベースのスナップショットの作成には常に[完全バックアップ (Full Backup)]を選択します。
ポリシーストレージの選択を上書きする: スナップショットレプリケーションに設定された SLP を有効にし、選択します。
保持: SLP がバックアップのための保持を示します。
- [開始時間帯 (Start Window)]タブおよび[除外する日付 (Exclude Days)]タブでスケジュールを設定します。
[OK] をクリックし、スケジュールを保存して閉じます。
- [クライアント (Clients)]タブを選択します。デフォルトでは、このスクリプトまたはテンプレートベースの Oracle ポリシーに[スクリプトまたはテンプレートを使って使用するクライアントを選択する (Clients for use with scripts or templates)]オプションが選択されます。
- Oracle データベースを含み、それぞれのオペレーティングシステムを示すクライアント名を追加します。
- [バックアップ対象 (Backup Selections)]タブを選択します。 NetBackup が使う必要があるスクリプトまたはテンプレートを指定します。1 つのスクリプトまたはテンプレートのみを示します。
- ポリシーの構成が完了したら、[OK]をクリックします。