Cluster Server 7.3.1 管理者ガイド - Linux
- 第 I 部 クラスタ化の概念と用語
- Cluster Server の概要
- Cluster Server について
- クラスタ制御のガイドラインについて
- VCS の物理コンポーネントについて
- VCS の論理コンポーネント
- クラスタトポロジーについて
- VCS 設定の概念
- Cluster Server の概要
- 第 II 部 管理 - VCS の利用方法
- VCS ユーザー権限モデルについて
- コマンドラインによるクラスタの管理
- コマンドラインでの VCS の管理について
- VCS ライセンスのインストールについて
- LLT の管理
- VCS の起動
- VCS エンジンと関連プロセスの停止
- VCS へのログイン
- VCS 設定ファイルの管理について
- コマンドラインによる VCS ユーザーの管理について
- VCS のクエリーについて
- サービスグループの管理について
- リソースの管理について
- リソースタイプの管理について
- クラスタの管理について
- VCS でのアプリケーションとリソースの設定
- UNIX の VCS 付属エージェント
- NFS サービスグループの設定
- RemoteGroup エージェントの設定について
- Samba サービスグループの設定について
- HA ファイアドリルを使ったリソースフェールオーバーのテストについて
- InfoScale Enterprise を AWS で使用した HA および DR の設定
- Azure 環境での HA および DR の設定
- VCS Simulator を使った VCS の動作の予測
- 第 III 部 VCS 通信と操作
- クラスタの通信、メンバーシップ、データ保護について
- クラスタ通信について
- クラスタメンバーシップについて
- メンバーシップアービトレーションについて
- データ保護について
- I/O フェンシングを使う VCS 操作の例
- I/O フェンシングを使わない、クラスタメンバーシップとデータ保護について
- I/O フェンシングを使わない VCS 動作の例
- I/O フェンシングの管理
- vxfentsthdw ユーティリティについて
- vxfentsthdw の -c オプションを使ったコーディネータディスクグループのテスト
- vxfenadm ユーティリティについて
- vxfenclearpre ユーティリティについて
- vxfenswap ユーティリティについて
- コーディネーションポイントサーバーの管理について
- ディスクベースとサーバーベースのフェンシング設定間の移行について
- VCS の動作の制御
- リソース障害時の VCS の動作
- サービスグループレベルでの VCS 動作の制御について
- リソースレベルでの VCS 動作の制御について
- ストレージ接続消失時の VCS 動作
- サービスグループワークロード管理
- ワークロード管理を示した設定例
- サービスグループの依存関係のロール
- クラスタの通信、メンバーシップ、データ保護について
- 第 IV 部 管理 - 高度な操作
- VCS イベント通知
- VCS イベントトリガ
- イベントトリガの使用
- イベントトリガの一覧
- Virtual Business Services
- 第 V 部 Veritas High Availability 設定ウィザード
- 第 VI 部 ディザスタリカバリ用のクラスタ設定
- クラスタの相互接続 - グローバルクラスタの作成
- コマンドラインによるグローバルクラスタの管理
- RDC(Replicated Data Cluster)の設定
- キャンパスクラスタの設定
- 第 VII 部 トラブルシューティングおよび処理速度
- 処理速度に関する注意事項
- クラスタコンポーネントの処理速度に対する影響
- クラスタ操作の処理速度に対する影響
- システムパニックのときの VCS の処理速度に関する注意事項
- スケジュールクラスと優先度の設定について
- VCS エージェントの統計機能
- VCS のチューニングパラメータについて
- VCS のトラブルシューティングおよびリカバリ
- VCS メッセージログ
- VCS エンジンのトラブルシューティング
- LLT(Low Latency Transport)のトラブルシューティング
- GAB(Group Membership Services/Atomic Broadcast)のトラブルシューティング
- VCS の起動に関するトラブルシューティング
- systemd ユニットサービスファイルの問題のトラブルシューティング
- サービスグループに関するトラブルシューティング
- リソースに関するトラブルシューティング
- トラブルシューティングのサイト
- I/O フェンシングのトラブルシューティング
- フェンシングの起動時にすでに発生しているスプリットブレイン状態が報告される
- CP サーバーのトラブルシューティング
- VCS クラスタノードでのサーバーベースのフェンシングのトラブルシューティング
- コーディネーションポイントのオンライン移行中の問題
- 通知に関するトラブルシューティング
- グローバルクラスタのトラブルシューティングとリカバリ
- ライセンスに関するトラブルシューティング
- ライセンスのエラーメッセージ
- セキュア設定のトラブルシューティング
- ウィザードベースの設定に関する問題のトラブルシューティング
- [Veritas High Availability]ビューの問題のトラブルシューティング
- 処理速度に関する注意事項
- 第 VIII 部 付録
サービスグループ属性
表: サービスグループ属性 にサービスグループ属性の一覧を示します。
サービスグループ属性 |
定義 |
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ActiveCount (システムのみ使用) |
サービスグループ内でアクティブ(ONLINE または WAITING TO GO ONLINE)な状態のリソースの数です。 この値が 0 になった場合、そのサービスグループはオフラインであると見なされます。
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AdministratorGroups (ユーザー定義) |
サービスグループに管理者権限を持つオペレーティングシステムのユーザーアカウントグループのリストです。 この属性は、セキュアモードで実行されているクラスタに適用されます。
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Administrators (ユーザー定義) |
このサービスグループの管理権限を持つ VCS ユーザーのリストです。 メモ: Group Administrator は、特定のサービスグループに関するすべての操作を実行できますが、クラスタに関する一般操作は実行できません。
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Authority (ユーザー定義) |
ローカルクラスタがサービスグループをオンラインにできるかどうかを示します。 0 を設定した場合、オンラインにすることはできません。1 を設定した場合、オンラインにすることが可能です。 グローバルサービスグループについて、この属性に 1 を設定できるのは、1 クラスタだけです。
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AutoClearCount (システムのみ使用) |
障害が発生し、フェールオーバー対象が存在しないサービスグループの状態を消去する VCS エンジンの試行回数を示します。この属性は、サービスグループに AutoClearLimit 属性を設定する場合にのみ使います。 |
AutoClearInterval (ユーザー定義) |
障害が発生し、フェールオーバー対象が存在しないサービスグループを自動的に消去した後の間隔 (秒) を示します。サービスグループの状態は、AutoClearLimit をゼロ以外の値に設定した場合にのみ消去されます。 デフォルト: 0 |
AutoclearLimit (ユーザー定義) |
サービスグループの障害状態を消去する試行回数を定義します。ゼロに設定すると自動消去機能が無効になります。 |
AutoDisabled (システムのみ使用) |
VCS がサービスグループ(またはパラレルサービスグループがオンラインとなる予定のシステム)の状態を認識していないことを示します。 SystemList 属性で定義されたシステム(パラレルグループの場合は、パラレルグループがオンラインとなる予定のシステム)でグループのプローブが完了していないため、この状態が起きることがあります。 または、VCS エンジンが SystemList 属性で指定されたノード上で起動していないが、ノードが表示できます。 VCS がノード上でサービスグループの状態を認識していない場合に、サービスグループが有効であることを VCS に認識させるには、次のコマンドを実行して AutoDisabled の値を 0 に変更します。 hagrp -autoenable grp -sys sys1 VCS がサービスグループを自動無効とマーク付けしている場合でも、このコマンドを使って、サービスグループが sys1 上でオンラインでないことを確実に VCS に指示できます。 その情報によって残りのノードでサービスグループをオンラインに移行できるようになるため、この操作はフェールオーバーサービスグループで重要です。
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AutoFailOver (ユーザー定義) |
サービスグループに障害が発生した場合、VCS が自動的にフェールオーバーを開始するかどうかを指定します。 属性は次の値をとることができます。
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AutoRestart (ユーザー定義) |
障害の発生した永続的リソースがオンラインとなった後にサービスグループを再起動するかどうかを指定します。 属性は次の値をとることができます。
メモ: この属性は、永続的リソースを含むサービスグループのみに適用されます。
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AutoStart (ユーザー定義) |
VCS の起動時に、サービスグループを自動的に開始するかどうかを指定します。
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AutoStartIfPartial (ユーザー定義) |
VCS の起動時に、サービスグループの調査を行い、そこでサービスグループの状態が PARTIAL であったとしても、サービスグループをオンラインにします。
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AutoStartList (ユーザー定義) |
特定の状況(通常はシステム起動時)下で、VCS が起動したときに、サービスグループを自動的にオンラインにするシステムを定義します。 たとえば、この属性に定義されているシステムで VCS を起動したときに、フェールオーバーサービスグループの AutoStart 属性に定義されている他のシステム上で、いまだサービスグループがオンラインになっていない場合、自動的にこのシステムでサービスグループをオンラインにします。 VCS は AutoStartPolicy 属性を使って、サービスグループをオンラインにするシステムを決定します。 メモ: 自動的にサービスグループをオンラインにするには、AutoStart 属性に 1(有効)が、かつ Frozen 属性に 0(無効)が定義されている必要があります。また、1.3.0 以降の VCS では、この属性に定義するホストは、SystemList 属性にも定義しておく必要があります。
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AutoStartPolicy (ユーザー定義) |
複数のシステムが利用可能な場合に、どのシステム上で AutoStart の動作中にサービスグループをオンラインにするかを決定するポリシーを設定します。 この属性に定義できるのは、次の 3 種のいずれかです。 Order(デフォルト) - システムは、AutoStartList 属性で定義された順に選択されます。 Load - システムは、システム属性の AvailableCapacity で示されたシステムの処理能力によって、選択されます。 処理能力が最も高いシステムから順に選択されます。 メモ: クラスタ属性の Statistics が Enabled に設定されている場合、Load を値として設定できません。 Priority - システムは、SystemList 属性で指定された優先度に従って選択されます。 優先度が最も高い、すなわち設定された値が小さいシステムから順に選択されます。
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CapacityReserved (システムのみ使用) |
サービスグループをオンラインに切り替えるか、フェールオーバーするための容量が予約されているかどうかを示します。サービスグループの属性の FailOverPolicy を BiggestAvailable に設定している場合のみ容量が予約されます。 この属性はローカライズされています。
可能な値は次のとおりです。 1: 容量は予約されます。 0: 容量は予約されません。 この値は、hagrp -flush コマンドを使用してリセットすることができます。 この属性を一覧表示するには、hagrp -display コマンドに -all オプションを合わせて使います。 |
ClusterFailOverPolicy (ユーザー定義) |
クラスタまたはグローバルグループで障害が発生したときのグローバルサービスグループの動作を決定します。属性は次の値をとることができます。 Manual - サービスグループを別のクラスタに自動的にフェールオーバーしません。 Auto - ローカルクラスタ内にサービスグループをフェールオーバー可能なノードがないか、そのクラスタ全体に障害が発生した場合に、サービスグループを別のクラスタに自動的にフェールオーバーします。 Connected - ローカルクラスタ内にサービスグループをフェールオーバー可能なノードがない場合に、サービスグループを別のクラスタに自動的にフェールオーバーします。
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ClusterList (ユーザー定義) |
サービスグループをオンラインにできるクラスタを定義します。
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ContainerInfo (ユーザー定義) |
コンテナとともにサービスグループを使えるかどうかを指定します。 ContainerInfo 属性には次の値を割り当てます。
この属性にはシステム単位の値またはグローバルな値を設定できます。
指定したサービスグループについては、グループの ContainerInfo 属性とグループ内のリソースの ResContainerInfo 属性のいずれかを設定できます。ContainerInfo は、次の条件が満たされる場合にのみ変更できます。
次のように属性の範囲をローカルからグローバルに変更できます。 # hagrp -local <service_group_name> <attribute_name> 次のように属性の範囲をグローバルからローカルに変更できます。 # hagrp -global <service_group_name> <attribute_name> <value> ... | <key> ... | {<key> <value>} ... -local オプションと -global オプションについて詳しくは、hagrp コマンドに関連するマニュアルページを参照してください。 |
CurrentCount (システムのみ使用) |
サービスグループがアクティブになっているシステムの数です。
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DisableFaultMessages (ユーザー定義) |
VCS エンジンのログファイルに記録されたグループとそのリソースの障害やフェールオーバーのメッセージを非表示にします。この属性は、ログファイルに記録されている情報メッセージは非表示にしません。 属性は次の値をとることができます。
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DeferAutoStart (システムのみ使用) |
グローバルクラスタですべてのクラスタが接続されていない状態で、ローカルクラスタ内のグローバルグループの自動起動を HAD が延期するかどうかをこの属性で示します。
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Enabled (ユーザー定義) |
サービスグループをフェールオーバーまたはオンラインにできるようになります。 属性にはグローバルスコープかローカルスコープを設定できます。 この属性にローカル(システム固有)スコープを定義した場合、VCS は、属性値が 0 である指定されたシステム上でサービスグループがオンラインにならないようにします。 システムでメンテナンスを実行するときは、この属性を使ってシステム上でフェールオーバーが行われないようにできます。
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Evacuate (ユーザー定義) |
ユーザーが hastop -local -evacuate を発行した場合、VCS はサービスグループを自動的にフェールオーバーさせます。
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Evacuating (システムのみ使用) |
サービスグループがどのノードから退避しているのか、ノード ID で示しています。
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EvacList (システムのみ使用) |
優先度の低いサービスグループとそれらのサービスグループが排除されるシステムのペアのリストを含みます。 次に例を示します。 Grp1 EvacList grp2 Sys0 grp3 Sys0 grp4 Sys4 データ形式と値のタイプ: 文字列 - 関連 デフォルト: 適用不可能 |
EvacuatingForGroup (システムのみ使用) |
排除が進行中の高優先度サービスグループの名前を表示します。サービスグループ名は排除の進行中にのみ表示されます。 データ形式と値のタイプ: 文字列 - スカラー デフォルト: 適用不可能 |
フェールオーバー (システムのみ使用) |
サービスグループがフェールオーバーの途中であることを示します。
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FailOverPolicy (ユーザー定義) |
グループのフェールオーバー先のシステムを決定するために、VCS によって使われるフェールオーバーポリシーを定義します。 また、手動での操作時に、どのシステム上でサービスグループをオンラインにするかを決定するために使うこともできます。 このポリシーは、複数のシステムがあるクラスタ用にのみ定義されます。 Priority - SystemList 属性で優先度が最も高い、すなわち設定された値が小さいシステムが選択されます。 Load - AvailableCapacity 値の最も高いシステムが選択されます。 RoundRobin - ホストしているオンラインのサービスグループに基づいてシステムが選択されます。オンラインとなっているサービスグループが最も少ないシステムから選択されます。
BiggestAvailable - SystemList 内のすべてのシステムに対して予測された利用可能容量に基づいてシステムが選択されます。 予測された利用可能容量が最も多いシステムが選択されます。 メモ: VCS では、Priority、Load、RoundRobin、BiggestAvailable の各ポリシーのための同じ値セットを使用して 2 つのシステムが VCS で検出されたときに、アルファベット順にノードが選択されます。 BiggestAvailable に対して FailOverPolicy を設定するための前提条件は次のとおりです。
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FaultPropagation (ユーザー定義) |
VCS が、リソースに障害が発生した場合に親リソースにも障害を伝播してサービスグループ全体をオフラインにするかどうかを指定します。 値が 1 の場合、VCS は、リソースで障害が発生したときに、サービスグループの AutoFailOver 属性が 1 に設定されていればそのサービスグループをフェールオーバーします。 値が 0 の場合、VCS は、リソースで障害が発生したときに、Critical 属性の値に関係なく他のリソースをオフラインにしません。 サービスグループは、リソースに障害が起きた場合にフェールオーバーしません。
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FromQ (システムのみ使用) |
サービスグループがどのノードからフェールオーバーしているのか、システム名で示しています。 この属性は、サービスグループのフェールオーバーの直接的原因が、グループ内のリソースの障害またはグループの切り替えなどのグループイベントである場合に使われます。
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Frozen (システムのみ使用) |
エージェントが実行する monitor エントリポイントを除き、自動起動、オンライン/オフライン、フェールオーバーなど、すべてのアクションを無効にします (VCS のすべてのエージェントは、この属性の機能に従います)。
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GroupOwner (ユーザー定義) |
この属性は、VCS の電子メール通知機能とログ機能に使います。 VCS は、サービスグループに関連するイベントが発生すると、この属性で指定された担当者に電子メールで通知します。 VCS はほとんどのイベントをログに記録しますが、すべてのイベントが通知をトリガするとは限らないことに注意してください。 GroupOwner に、または NotifierMngr エージェントの SmtpRecipients 属性で定義されている 1 人以上の受信者に通知を送信するときの、重要度レベルを必ず設定してください。
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GroupRecipients (ユーザー定義) |
この属性は VCS の電子メール通知に使われます。 VCS は、サービスグループに関連するイベントが起きたときと、イベントの重要度レベルが属性で指定されているレベル以上のときに、この属性で指定されているユーザーに電子メール通知を送信します。 GroupRecipients に、または NotifierMngr エージェントの SmtpRecipients 属性で定義されている 1 人以上の受信者に通知を送信するかどうかを決める重要度レベルを必ず設定してください。
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Guests (ユーザー定義) |
サービスグループに Guest 権限を持つオペレーティングシステムのユーザーアカウントのリストです。 この属性は、セキュアモードで実行されているクラスタに適用されます。
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IntentOnline (システムのみ使用) |
サービスグループがその時点でオンラインとなっているべきか、または、オフラインとなっているべきかを定義します。 VCS は、サービスグループのオンライン化を試みた場合は、この属性を 1 に設定します。 フェールオーバーグループの場合、グループがオフラインになると、この属性には 0 が設定されます。 パラレルグループの場合、グループがオフラインになるか、グループに障害が発生して別のシステムにフェールオーバー可能な場合に、そのシステムのこの属性に 0 が設定されます。 VCS がサービスグループを自動起動しようとする場合(AutoStartList からシステム上のサービスグループをオンラインにしようとする場合など)、VCS はサービスグループに対してこの属性を 2 に設定します。
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IntentionalOnlineList (システムのみ使用) |
意図的にオンラインにすることが可能なリソースが最初のプローブで ONLINE であることが判明したノードを一覧表示します。 IntentionalOnlineList を AutoStartList と一緒に使って、クラスタの起動時にサービスグループをオンラインにするノードを決定します。
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LastSuccess (システムのみ使用) |
サービスグループが前回オンラインになった時刻を示します。
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Load (ユーザー定義) |
システム上のサービスグループによる負荷を表す多次元値を示します。 クラスタ属性 Statistics が Enabled の場合、使用できるキーの値は CPU、Mem、Swap です。 MeterUnit(クラスタ属性)で指定した対応する単位によるこれらのキーの値。 クラスタ属性 Statistics が Enabled でない場合、使用できるキーの値は Units です。
次の追加の注意事項が適用されます。
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ManageFaults (ユーザー定義) |
VCS がリソースに対して clean 機能を呼び出すことにより、サービスグループ内のリソース障害を管理するかどうかを指定します。 この属性は次の値をとることができます。 NONE - VCS はグループ内のリソースに対して clean 機能を呼び出しません。 手動でリソースのエラーを処理する必要があります。
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ManualOps (ユーザー定義) |
サービスグループを手動で操作することを可能にします。
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MeterWeight (ユーザー定義) |
複数のシステムがグループ属性の Load 要件に適合する場合に、サービスグループのターゲットシステムを判別するために指定されたクラスタ属性の HostMeters キーの重みを表します。
main.cf でこの属性を設定する、または実行時に値を変更するための追加の注意事項は次のとおりです。
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MigrateQ (システムのみ使用) |
サービスグループの移動元となるシステムを示します。 この属性は、フェールオーバーの原因が、システムシャットダウンまたはこのグループにリンクされている別のグループの障害など、間接的なものである場合に使います。
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NumRetries (システムのみ使用) |
サービスグループのオンライン試行回数です。 この属性は、OnlineRetryLimit 属性がこのサービスグループに設定されている場合のみ使われます。
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OnlineAtUnfreeze (システムのみ使用) |
ノードまたはサービスグループがフリーズしているとき、OnlineAtUnfreeze 属性は、サービスグループまたはノードのフリーズが解除された後、オフラインのサービスグループがどのように対応するのかを指定します。
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OnlineClearParent |
サービスグループでこの属性が有効なときに、そのサービスがオンラインになるか、またはオンラインであることが検出されると、VCS は、online local、online global、online remote などのすべての online タイプの親グループで障害状態を解消します。
たとえば、親グループと子グループの両方で障害が発生し、両方のグループがフェールオーバーできないと想定します。その後、VCS が再び子グループをオンラインにしようとしたり、グループがオンラインにされたかオンラインであることが検出されたりすると、VCS エンジンは親グループの障害状態を解消し、VCS で親グループも再起動できるようにします。 |
OnlineRetryInterval (ユーザー定義) |
同じシステム上で VCS によって再起動したグループに、再び障害が発生した場合、再起動してから障害発生までの間隔によっては、OnlineRetryLimit にゼロ以外の値が定義されていても、そのグループをフェールオーバーさせます。 この属性は、その間隔(秒)を定義します。この属性を指定することにより、あるグループが同じシステム上で障害による再起動を繰り返さずに済みます。
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OnlineRetryLimit (ユーザー定義) |
別のノードにサービスグループをフェールオーバーさせる前に、障害が発生したシステム上で、サービスグループの再起動を VCS エンジンが試行する回数を定義します。0 を定義した場合、再起動を試行しません。
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OperatorGroups (ユーザー定義) |
サービスグループに Operator 権限を持つオペレーティングシステムのユーザーグループのリストです。 この属性は、セキュアモードで実行されているクラスタに適用されます。
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Operators (ユーザー定義) |
グループを操作する権限を持つ VCS ユーザーのリストです。 Group Operator は、特定のグループに関してオンライン/オフライン、および、一時的なフリーズ/アンフリーズ操作のみ実行できます。
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パラレル(Parallel) (ユーザー定義) |
サービスグループがフェールオーバー(0)、パラレル(1)またはハイブリッド(2)のいずれであるかを示します。
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PathCount (システムのみ使用) |
まだオフラインになっていない、パス内のリソースの数です。 この値が 0 の時に、深刻な障害が発生した場合、VCS エンジンはサービスグループ全体をオフラインにする可能性があります。
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PCVAllowOnline (システムのみ使用) |
サービスグループに含まれる ProPCV が有効なリソースを VCS の制御外のノードでオンラインにできるかどうか示します。
同時性違反の防止についてを参照してください。 |
PolicyIntention (システムのみ使用) |
hagrp -online -propagate コマンドと hagrp -offline -propagate コマンドで一覧表示されるサービスグループのロックとして機能します。
依存関係ツリーでサービスグループの PolicyIntention を 0 以外の値に設定すると、この属性は他の操作すべてからサービスグループを保護します。 PolicyIntention は 3 つの値を取ることができます。
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PreOnline (ユーザー定義) |
手動によるグループのオンライン、グループの自動起動、またはグループのフェールオーバーに応じて、VCS エンジンがすぐにサービスグループのオンライン化を行わないことを示します。 その代わり、エンジンが PreOnline トリガを実行する必要があります。 この属性にはローカル(システム単位)の値またはグローバルな値を設定できます。 システム単位の値を設定すると、クラスタ内の特定のノードでの PreOnline トリガの実行を制御できます。
次のように属性の範囲をローカルからグローバルに変更できます。 # hagrp -local <service_group_name> <attribute_name> 次のように属性の範囲をグローバルからローカルに変更できます。 # hagrp -global <service_group_name> <attribute_name> <value> ... | <key> ... | {<key> <value>} ... -local オプションと -global オプションについて詳しくは、hagrp コマンドに関連するマニュアルページを参照してください。 |
PreOnlining (システムのみ使用) |
VCS エンジンが preonline スクリプトを実行したが、まだグループがオンラインとなっていないことを示しています。
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PreonlineTimeout (ユーザー定義) |
preonline スクリプトでグループに対して hagrp -online -nopre コマンドを実行するときのタイムアウト時間を秒単位で定義します。 HAD は、サービスグループの退避(evacuate)の時のみ、このタイムアウトを採用します。 たとえば、ユーザーが hastop -local -evacuate コマンドを実行したとき、サービスグループの退避先のシステムで、preonline スクリプトが実行された場合が該当します。
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前提条件 (ユーザー定義) |
サービスグループをオンラインにするために必要なリソースを表す、name = value のペアのリストです。 必要条件を満たさない場合、そのサービスグループはオンラインになれません。 必要条件(Prerequisites)の書式は次のとおりです。 Prerequisites() = { Name=Value, name2=value2 }。 Prerequisites の設定に使われる名前は自由に付けることができます。システム名を指定することはできません。 Prerequisites のリストに含まれる name=value のペアは Limits 属性の name=value のペアと揃える必要があります。
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PreSwitch (ユーザー定義) |
手動サービスグループの切り替え操作に応じて、VCS エンジンが PreSwitch アクションを呼び出す必要があるかどうかを示します。 メモ: グループの障害発生中や -any オプションを使ってグループを切り替えたとき、エンジンは PreSwitch アクションを呼び出しません。 この属性は、リモートクラスタのグローバルグループ定義で定義する必要があります。 この属性は次の値になります。 0 - VCS エンジンは、通常とおりサービスグループを切り替えます。 1 - VCS エンジンは、リソースの PreSwitch アクションの出力に基づいてサービスグループを切り替えます。 値を 1 に設定すると、VCS エンジンは PreSwitch アクションをサポートするサービスグループのリソースを探します。 アクションがどのリソースに対しても定義されていない場合、VCS エンジンは通常とおりサービスグループを切り替えます。 1 つまたは複数のリソースに対してアクションが定義されている場合、VCS エンジンはそれらのリソースの PreSwitch アクションを呼び出します。 すべてのアクションが成功すると、エンジンはサービスグループを切り替えます。 いずれかのアクションが失敗した場合、エンジンは切り替え操作を中止します。 エンジンは、並行して PreSwitch アクションを呼び出し、すべてのアクションが完了するのを待って、切り替え操作を実行すべきかどうかを判断します。 VCS エンジンは、エンジンのログにアクションの出力を報告します。 PreSwitch アクションで、設定やクラスタの状態が変わることはありません。
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PreSwitching (システムのみ使用) |
VCS エンジンがエージェントの PreSwitch アクションを呼び出しましたが、アクションがまだ完了していないことを示します。
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PrintTree (ユーザー定義) |
リソースの依存関係ツリーを設定ファイルに書き込みます。 1 という値はツリーが書き込まれていることを示します。 メモ: 設定のサイズが非常に大きいと、ツリーの印刷や設定のダンプに長い時間がかかります。
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Priority (ユーザー定義) |
ユーザーがサービスグループを特定条件で実行させたり、グループの優先順位を設定します。 VCS エンジンは、この属性に定義されている数値を解釈しませんが、この属性を設定することで、ユーザーはサービスグループの優先度および特定のイベントに対する応答で必要となるアクションを設定することが可能となります。
PreferredFencingPolicy のクラスタレベル属性値を Group に設定すると、VCS はこの Priority 属性値を使ってノードの重みを計算し、I/O フェンシングの競合中に存続するサブクラスタを決定します。 VCS は、サービスグループの優先度に基づいて次のようにノードの重みを割り当てます。 Priority Node weight 1 625 2 125 3 25 4 5 0 or >=5 1 ノードの重みが大きいほど優先度の高い値が関連付けられます。 ノードの重みは ONLINE/PARTIAL のサービスグループのノードの重みの値の合計です。 優先フェンシングについてを参照してください。
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Probed (システムのみ使用) |
グループ内の有効なリソースすべてがそれぞれのエージェントによって検出されているかどうかを示します。
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ProbesPending (システムのみ使用) |
各システム上のエージェントが検出していないリソースの数です。
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ProPCV (ユーザー定義) |
サービスグループが ProPCV が有効なリソースの同時性違反から予防的に保護されているかどうかを示します。
同時性違反の防止についてを参照してください。 |
Responding (システムのみ使用) |
VCS エンジンがフェールオーバーイベントに応答し、サービスグループをオンラインにするか、ノードにフェールオーバーする途中であることを示します。
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Restart (システムのみ使用) |
内部使用の属性です。
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SourceFile (ユーザー定義) |
設定ファイルを定義します。 main.cf ではこの属性を設定しないでください。 この属性を設定するコマンドを実行する前に、パスがすべてのノード上に存在することを確認します。 この属性を設定する前に、パスがすべてのノード上に存在することを確認します。
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状態(State) (システムのみ使用) |
各システム上のグループの状態です。 OFFLINE - 非永続的なリソースがすべてオフラインです。 ONLINE - AutoStart 属性が 1 のリソースすべてがオンラインです。 FAULTED - グループ内の Critical 属性が定義されているリソースに障害が発生したか、障害の影響を受けています。 PARTIAL - Operation 属性に OnOff が設定されているリソースの内のどれかがオンライン(ただしグループ内のすべてではない)であり、AutoStart のリソースがすべてオンラインになっていません。 STARTING - グループは、オンラインに遷移中です。 STOPPING - グループは、オフラインに遷移中です。 MIGRATING - グループは移行元システムから移行先システムへのリソースの移行を試みています。 この状態は、ONLINE|STOPPING|MIGRATING、OFFLINE|STARTING|MIGRATING、OFFLINE|MIGRATING などの複数の状態の組み合わせとしてのみ表れます。 グループの状態は、上記が複数が組み合わさった状態になることがあります。 For example, OFFLINE | FAULTED, OFFLINE | STARTING, PARTIAL | FAULTED, PARTIAL | STARTING, PARTIAL | STOPPING, ONLINE | STOPPING
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SysDownPolicy (ユーザー定義) |
システムが停止しているときにサービスグループが自動無効化されるかどうか、またシステムが再ブートされたか正常にシャットダウンされたときにサービスグループがオフラインになるかどうかを決定します。 SysDownPolicy に AutoDisableNoOffline キーが含まれる場合は、次の条件が適用されます。
有効な値: 空のキーリストまたは AutoDisableNoOffline キー デフォルト: 空のキーリスト たとえば、SysDownPolicy = AutoDisableNoOffline のサービスグループがシステム sys1 でオンラインの場合、さまざまなコマンドに対して次の効果をもたらします。
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SystemList (ユーザー定義) |
サービスグループを実行するよう設定されているシステムのリストと、これらのシステムの優先度です。 数値が小さいほうが、優先度が高くなり、優先的にフェールオーバー先に選択されます。 メモ: AutoStartList 属性に定義するノードは、この属性に定義されている必要があります。
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SystemZones (ユーザー定義) |
フェールオーバーの優先度を定義する SystemList 属性内部の仮想サブリストを設定します。 この属性には、文字列/整数の書式で値を定義します。 文字列には SystemList 属性に定義されているシステム名を、整数にはゾーンの識別用の整数を定義します。 同じ整数が定義されているシステムは、同じゾーンに属しています。 ゾーン内の、あるシステム上においてサービスグループに障害が発生した場合、FailOverPolicy 属性で定義されているポリシーに関係なく、同一ゾーン内で別のシステムへのフェールオーバーの優先度が高くなります。
メモ: SiteAware が 1 に設定されており、Sites が定義済みである場合、この属性を変更することはできません。 |
Tag (ユーザー定義) |
特定の VCS 製品について作成された専用のサービスグループを識別します。
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TargetCount (システムのみ使用) |
サービスグループをオンラインにする対象システムの数を示します。
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TFrozen (ユーザー定義) |
クラスタ内のノード上でサービスグループをオンラインまたはオフラインにできるかどうかを指定します。属性の値が 1 の場合、サービスグループをオンラインまたはオフラインにできません。
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ToQ (システムのみ使用) |
サービスグループのフェールオーバー先のノード名を示しています。 この属性は、サービスグループのフェールオーバーの直接的原因が、グループ内のリソースの障害またはグループの切り替えなどのグループイベントである場合に使われます。
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TriggerEvent (ユーザー定義) |
内部使用の属性です。
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TriggerPath (ユーザー定義) |
トリガパスをカスタマイズできます。 トリガが有効で、トリガパスが "" (デフォルト)の場合、VCS は $VCS_HOME/bin/triggers のディレクトリからトリガを呼び出します。 代替ディレクトリを指定すると、VCS はそのパスからトリガを呼び出します。 値の大文字と小文字は区別されます。 VCS は、トリガパスの値の先頭または末尾のスペースを取り除きません。 パスの先頭または末尾にスペースが含まれていると、トリガの実行に失敗する可能性があります。 指定するパスは次の形式にする必要があります。 $VCS_HOME/TriggerPath/Trigger たとえば、TriggerPath が mytriggers/sg1 に設定されていると、VCS は $VCS_HOME/mytriggers/sg1/preonline/ ディレクトリで PreOnline トリガスクリプトを探します。
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TriggerResFault (ユーザー定義) |
リソースに障害が起きた場合に、VCS が resfault トリガを呼び出すかどうかを定義します。 値 0 は VCS がトリガを呼び出さないことを示します。
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TriggerResRestart (ユーザー定義) |
リソースが再起動した場合に resrestart トリガを呼び出すかどうを指定します。 resrestart イベントトリガについてを参照してください。 特定のリソースの resrestart トリガを呼び出すには、リソースレベルでこの属性を有効にします。 リソース属性を参照してください。
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TriggerResStateChange (ユーザー定義) |
リソースの状態が変化した場合に resstatechange トリガを実行させます。
特定のリソースについて resstatechange トリガを実行するには、リソースレベルでこの属性を有効にします。 リソース属性を参照してください。
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TriggersEnabled (ユーザー定義) |
特定のトリガを有効にするかどうかを指定します。 トリガはデフォルトでは無効になります。 特定のトリガをすべてのノードで有効にすることも、選択したノードで有効にすることもできます。 有効な値は VIOLATION、NOFAILOVER、PREONLINE、POSTONLINE、POSTOFFLINE、RESFAULT、RESSTATECHANGE、RESRESTART です。 ノードでトリガを有効にするには、次の形式でトリガキーを追加します。 TriggersEnabled@node1 = {POSTOFFLINE, POSTONLINE} postoffline トリガと postonline トリガは、ノード 1 で有効です。 クラスタ内のすべてのノードでトリガを有効にするには、次の形式でトリガキーを追加します。 TriggersEnabled = {POSTOFFLINE, POSTONLINE} postoffline トリガと postonline トリガは、すべてのノードで有効です。
次のように属性の範囲をローカルからグローバルに変更できます。 # hagrp -local <service_group_name> <attribute_name> 次のように属性の範囲をグローバルからローカルに変更できます。 # hagrp -global <service_group_name> <attribute_name> <value> ... | <key> ... | {<key> <value>} ... -local オプションと -global オプションについて詳しくは、hagrp コマンドに関連するマニュアルページを参照してください。 |
TypeDependencies (ユーザー定義) |
指定したサービスグループにおいて、(順序付けられたリストで)リソースタイプ間の依存関係を設定します。これは、個々のリソースタイプのすべてのインスタンスについて設定されます。
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UnSteadyCount (システムのみ使用) |
オンラインまたはオフライン操作が保留されているリソースの合計数を表します。 これはローカライズされた属性です。
この属性を一覧表示するには、hagrp -display コマンドに -all オプションを合わせて使います。 hagrp -flush コマンドはこの属性をリセットします。 |
UserAssoc (ユーザー定義) |
これはキーの値のペアを保持する自由形式の文字列関連付け属性です。 "Name" および "UITimeout" キーは、VCS の健全性表示によって予約されています。これらのキーを削除したり、これらのキーに対応する値を更新してはなりませんが、他のキーを追加して、他の任意の目的で使用することはできます。
次のように属性の範囲をローカルからグローバルに変更できます。 # hagrp -local <service_group_name> <attribute_name> 次のように属性の範囲をグローバルからローカルに変更できます。 # hagrp -global <service_group_name> <attribute_name> <value> ... | <key> ... | {<key> <value>} ... -local オプションと -global オプションについて詳しくは、hagrp コマンドに関連するマニュアルページを参照してください。 |
UserIntGlobal (ユーザー定義) |
この属性は任意の目的に使えます。 VCS は使わない属性です。
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UserStrGlobal (ユーザー定義) |
VCS はこの属性を ClusterService グループで使います。 ClusterService グループでこの属性を変更しないでください。 この属性を他のサービスグループで任意の目的に使います。
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UserIntLocal (ユーザー定義) |
この属性は任意の目的に使えます。 VCS は使わない属性です。
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UserStrLocal (ユーザー定義) |
この属性は任意の目的に使えます。 VCS は使わない属性です。
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