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Cluster Server 7.3.1 管理者ガイド - Linux

Last Published: 2018-06-04

Product(s): InfoScale & Storage Foundation (7.3.1)

Platform: Linux

誤った既存のスプリットブレイン状態を避けるための古いキーの検出

クラスタが起動すると、すべてのクラスタノードが固有のキーをコーディネーションポイントサーバー (CP サーバー) に登録します。キーはクラスタとノードに固有のもので、LLT クラスタ ID と LLT ノード ID に基づいています。クラスタノードと CP サーバーの間のネットワーク接続性が失われた場合、ノードがオフラインになると、1 つ以上の CP サーバーに古いキーが残ることがあります。CP サーバー上にキーがあることは、対応するノードが存続していることを示します。そのため、ネットワーク接続性が復元された後に、新たにオンラインになるノードの古いキーがあると、クラスタ内に誤った既存のスプリットブレインが作成されます。誤った既存のスプリットブレインが検出された場合、ノードは起動に失敗し、クラスタをオンラインにするために手動の操作が必要になります。

Cluster Server は、このような古いキーの存在によって引き起こされる誤った既存のスプリットブレイン状態を識別するための信頼できる方法を提供します。CP サーバー機能がこのような古いキーを検出し、この情報を vxfen モジュールに提供します。vxfen モジュールはアービトレーションを実行し、クラスタをオンラインにします。

この機能は、次の条件を満たす場合にのみ Linux で使用できます。

vxfen_mode が customized に設定されている。
コーディネーションポイントの過半数がサーバーである。
detect_false_pesb 属性が 1 に設定されている。

サーバーベースのフェンシング設定で古いキーの検出を有効にするには

すべてのノード上で VCS を停止します。
# hastop -all
すべてのノードでポート h が閉じていることを確認します。各ノードで次のコマンドを実行してポート h が閉じることを検証します。
# gabconfig -a
ポート h が出力に表示されていてはなりません。
すべてのノードで I/O フェンシングを停止します。各ノードで次のコマンドを実行します。
# /etc/init.d/vxfen stop
共有ストレージにアクセス可能な VCS 制御の範囲外で実行されるアプリケーションがある場合、共有ストレージにアクセス可能なクラスタ内の他のすべてのノードをシャットダウンします。これによりデータの破損を防止します。
/etc/vxfenmode ファイルを開いて、適切な場所に detect_false_pesb=1 を追加し、ファイルを保存して閉じます。
すべてのノードでフェンシングモジュールを開始します。
# /etc/init.d/vxfen start
すべてのノードで VCS を起動します。
# hastart

I/O フェンシングの設定ファイルについてを参照してください。