Cluster Server 7.3.1 管理者ガイド - Linux

コマンドラインから VCS Simulator を起動するには（Windows）

VCS Simulator は、プラットフォーム固有の types.cf ファイルをパス %VCS_SIMULATOR_HOME%\types\ にインストールします。 変数 %VCS_SIMULATOR_HOME% は、VCS シミュレータのインストールディレクトリを表します。通常は C:\Program Files\Veritas\VCS Simulator\ です。

例: C:\DOS>set %VCS_SIMULATOR_HOME%=C:\Program Files\Veritas\VCS Simulator\

1. 特定のオペレーティングシステムを実行しているクラスタをシミュレートするには、オペレーティングシステムの types.cf ファイルを types ディレクトリから %VCS_SIMULATOR_HOME%\default_clus\conf\config\ にコピーします。

   
たとえば、シミュレートするクラスタが Linux プラットフォームで動作する場合は、types.cf.linux ファイルをコピーします。

2. 必要に応じて、カスタムのタイプ定義をファイルに追加し、そのファイルの名前を types.cf に変更します。
3. シミュレートクラスタ内で実行する main.cf ファイルがある場合は、それを %VCS_SIMULATOR_HOME%\default_clus\conf\config\ にコピーします。
4. VCS Simulator を起動します。

   %VCS_SIMULATOR_HOME%\bin> hasim -startsystem_name

   変数 system_name は、設定ファイル main.cf で定義されたシステム名を表します。

   このコマンドにより、VCS シミュレータがポート 14153 で起動します。

5. 必要に応じて、設定にシステムを追加します。

   %VCS_SIMULATOR_HOME%\bin> hasim -sys -addsystem_name
   
   %VCS_SIMULATOR_HOME%\bin> hasim -upsystem_name

6. クラスタ中の各ノードの状態を確認します。

   %VCS_SIMULATOR_HOME%\bin> hasim -sys -state

コマンドラインからグローバルクラスタをシミュレートするには

1. システム上のディレクトリ（%VCS_SIMULATOR_HOME%）に VCS Simulator をインストールします。

   『Cluster Server インストールガイド』の VCS Simulator のインストールに関する項を参照してください。

2. システム上でクラスタを設定します。 次のコマンドを実行してクラスタを追加します。

    %VCS_SIMULATOR_HOME%\bin> hasim -setupclus new_clustername -simport     
   port_no -wacport port_no

   グローバルクラスタをシミュレートする場合は、default_clus をクラスタ名として使わないでください。

   VCS Simulator では、設定例が %VCS_SIMULATOR_HOME%\clustername にコピーされ、clustername_sys1 という名前のシステムが作成されます。

   たとえば、ポート 15555 と 15575 を使う clus_a という名前のクラスタを追加するには、次のコマンドを実行します。

   %VCS_SIMULATOR_HOME%\bin> hasim -setupclus clus_a -simport 15555  
   -wacport 15575

   同様に、第 2 クラスタを追加します。

   %VCS_SIMULATOR_HOME%\bin> hasim -setupclus clus_b -simport 15556  
   -wacport 15576

   グローバルクラスタ環境をシミュレートせずに複数のクラスタを作成するには、wacpor に -1 を指定します。

3. シミュレートクラスタを起動します。

   %VCS_SIMULATOR_HOME%\bin> hasim -start clustername_sys1  
   -clus clustername

4. コマンドラインから VCS Simulator にアクセスできるように、次の環境変数を設定します。

   • set %VCS_SIM_PORT%=port_number

   • set %VCS_SIM_WAC_PORT%=wacport

   これらの変数はシミュレートクラスタごとに設定する必要があります。設定しなかった場合、VCS シミュレータは常にデフォルトのクラスタ default_clus に接続します。

   クラスタ間のリンクを設定し、グローバルサービスグループを設定するには、Java コンソールを使います。

   また、手動で main.cf ファイルを編集し、グローバルクラスタを設定することもできます。