Cluster Server 7.3.1 管理者ガイド - Linux

次の設定が可能です。

• App.StartStopTimeout

  この設定は、操作開始後にアプリケーションが開始または停止するまで VCS が待機しなければならない秒数を定義します。

  ［Veritas High Availability］タブの［アプリケーションの開始 (Start Application)］または［アプリケーションの停止 (Stop Application)］リンクをクリックすると、VCS はアプリケーションをそれぞれ開始または停止します。アプリケーションが規定時間内に応答しない場合は、タブにエラーが表示されます。アプリケーションの応答が遅くても、アプリケーションやその依存関係にあるコンポーネントにエラーがあるとはかぎりません。 作業負荷、システムパフォーマンス、ネットワーク帯域幅などのパラメータがアプリケーション応答に影響することがあります。 VCS は、タイムアウト期間が経過した後もアプリケーションの応答を待機し続けます。

  アプリケーションが開始または停止に失敗すると、VCS は設定された他の救済措置に応じて必要な処理を実行します。

  AppStartStopTimeout 値には 0 から 600 秒を設定できます。デフォルト値は 30 秒です。

• App.RestartAttempts:

  この設定は、VCS が失敗したアプリケーションの再起動を試みなければならない回数を定義します。指定回数内にアプリケーションが開始しない場合、VCS はアプリケーションを設定されたフェールオーバーシステムにフェールオーバーします。AppRestartAttempts 値には 1 から 6 を設定できます。デフォルト値は 1 です。

• App.DisplayName:

  この設定では、設定されたアプリケーションに使いやすい表示名を指定できます。たとえば、Payroll アプリケーションなどです。VCS は同じアプリケーションを一意に識別するために、内部で異なるサービスグループ名を使うことがあります。ただし、OraSG2 のようなサービスグループ名は直感的に理解できない可能性や、アプリケーションテーブルに移動するときに解析しにくい可能性があります。また、一度設定したサービスグループ名は編集できません。それに対して、VCS では表示名を必要に応じて変更できます。［Veritas High Availability］タブには、表示名と、設定したアプリケーションに関連付けられたサービスグループ名が両方表示されます。