Cluster Server 7.3.1 管理者ガイド - Linux

リソースがオンライン化に失敗すると、VCS では次の手順が実行されます。

• Online 機能がタイムアウトすると、VCS はまずリソースレベルの ManageFaults 属性の値を確認してからサービスグループレベルのこの値を確認します。リソースレベルで ManageFaults を定義すると、サービスグループレベルで指定した当該値が上書きされます。VCS は、リソースレベルで指定した ManageFaults の値に基づいて処理を実行します。

• ManageFaults をリソースレベルで IGNORE に設定すると、リソースの状態は OFFLINE|ADMIN_WAIT に変化します。リソースレベルの値は対応するサービスグループレベルの値を上書きします。

• リソースレベルの ManageFaults を ACT に設定すると、VCS は CleanReason を Online Hung に設定している Clean 機能を呼び出します。

• リソースレベルの ManageFaults を "" (空白) に設定すると、VCS は対応するサービスグループレベルの値を調べて次のように処理を続行します。

  • ManageFaults が NONE に設定されている場合、リソースの状態は OFFLINE|ADMIN_WAIT に変化します。

  • ManageFaults が ALL に設定されている場合、VCS は、CleanReason を Online Hung に設定した状態で Clean 機能を呼び出します。

• ManageFaults が NONE に設定されている場合、リソースの状態は OFFLINE|ADMIN_WAIT に変化します。

  ManageFaults が ALL に設定されている場合、VCS は、CleanReason を Online Hung に設定した状態で Clean 機能を呼び出します。

• Online 機能がタイムアウトしない場合、VCS は Monitor 機能を呼び出します。リソースがオンラインになると、monitor ルーチンは 110 という終了コードを返します。リソースがオンライン化しない場合、monitor ルーチンは 100 という終了コードを返します。

• VCS は、OnlineWaitLimit（OWL）属性値を調べます。この属性は、監視周期中にオフライン状態が何回返されたらエージェントフレームワークがリソース障害の発生を宣言するかを定義するものです。監視周期が実行されるたびに、OnlineWaitCount（OWC）属性値が 1 ずつ増えます。OWL= OWC になると（または OWL= 0 の場合）、VCS はリソースに障害が発生したと判断します。

• VCS は ManageFaults 属性値を調べます。 ManageFaults が NONE に設定されている場合、リソースの状態は OFFLINE|ADMIN_WAIT に変化します。

  ManageFaults が ALL に設定されている場合、VCS は、CleanReason を Online Ineffective に設定した状態で Clean 機能を呼び出します。

• Clean 機能が正常に終了しない場合（終了コード = 1 の場合）、エージェントはリソースを監視します。エージェントは、リソースがオフラインであると判断する場合、CleanReason を Online Ineffective に設定した状態で Clean 機能を呼び出します。このサイクルは、Clean 機能が正常に終了するまで継続します。その後、VCS が OnlineWaitCount の値をリセットします。

• OnlineRetryLimit（ORL）の設定が 0 以外の場合、VCS は OnlineRetryCount（ORC）を 1 ずつ増やし、Online 機能を呼び出します。これにより、サイクルが最初から繰り返されます。ORL = ORC になるか ORL = 0 の場合、VCS は、オンライン化が失敗したと見なし、リソース障害の発生を宣言します。