Cluster Server 7.3.1 管理者ガイド - Linux

次の制限事項が適用されます:

• ProPCV 機能は、クラスタのすべてのノードで、アプリケーションタイプリソースの IMF 属性のモード値が 3 に設定されている場合にのみサポートされます。

• ProPCV 機能は、以下の場合に競合からの保護を提供しません。

  • リソースタイプの IMFRegList 属性を変更する場合。

  • リソースタイプの IMFRegList 属性の一部である値を変更する場合

• ProPCV のアプリケーションタイプリソースを設定する場合は、次の点を考慮してください。

  • 引数の順序を変更してプロセスを実行しても、ProPCV 機能がプロセスの実行を阻止することはありません。

    たとえば、1 つのコマンドは複数の方法で実行できます。

    /usr/bin/tar -c -f a.tar

    /usr/bin/tar -f a.tar -c

    ProPCV 機能は、リソース設定に設定されているのと同じ方法でプロセスを実行した場合にのみ動作します。

  • プロセスを起動するための複数の方法やコマンドがある場合、ProPCV はリソース設定に指定されている方法でプロセスが起動された場合のみ、プロセスの起動を阻止します。

• フェールオーバーグループが自動的に無効化されている場合は、VCS の制御外でプロセスをオンラインにすることができます。

  例:

  • ノードの hastop -local コマンドまたは hastop -local -force コマンドを使用する場合

  • HAD が終了したために ShutdownTimeout 値が経過した後に、ノードが FAULTED 状態で検出される場合。

  これらの状況では、VCS エンジンが稼動していない別のノードでフェールオーバーサービスグループがオンラインであっても、別のノードで VCS の制御外でプロセスをオンライン化できます。

• サービスグループで ProPCV を 1 に設定する前に、このグループのアプリケーションリソースの MonitorProcesses 属性または StartProgram 属性に指定されているいずれのプロセスも、リソースがオフラインになっているノードで実行されていないことを確認する必要があります。アプリケーションリソースの MonitorProcesses 属性に 2 つのプロセスが表示されている場合、両方のプロセスがクラスタ内のすべてのノードでオフライン状態である必要があります。ノード上で実行中のプロセスが 1 つのみで、グループの ProPCV を 1 に設定している場合でも、別のノードで 2 つ目のプロセスを開始できます。これは、アプリケーションエージェントではアプリケーションリソースの個々のプロセスについて選択的なオフライン監視やオンライン監視を行えないためです

• ProPCV が有効なサービスグループに（ProPCV に設定できない）アプリケーションリソースと非アプリケーションタイプのリソースが存在する場合、グループには非アプリケーションタイプのリソースの同時性違反が生じる可能性があります。サービスグループが別のノードでアクティブである場合、非アプリケーションタイプのリソースを別のノードで VCS の制御外でオンライン化することができます。このような場合、同時性違反のトリガが呼び出されます。

• ProPCV がグループに対して有効になっている場合、AMF ドライバは、AMF ドライバへのプロセスオフライン登録に基づいて、特定のプロセスが開始しないようにします。 パス名と引数が登録済みイベントと一致するプロセスが開始する場合で、この登録済みイベントに回避アクションが設定されている場合、このプロセスは開始しません。さらに、引数が一致する場合に、開始するプロセスのベース名のみが登録済みイベントのパス名のベース名と一致する場合でも、AMF ドライバはそのプロセスが開始しないようにします

• ProPCV が有効になっていても、AMF ドライバは、パス名と引数が AMF ドライバに登録されているイベントと一致するプロセスのみが開始しないようにすることができます。 同じプロセスが他の方法で（たとえば、まったく異なるパス名で）開始する場合、AMF ドライバはそのプロセスの開始を防止しません。 この動作は、AMF ドライバがプロセスオフライン監視で機能する方法と調和しています。