Cluster Server 7.4.3 付属エージェントリファレンスガイド - Linux
- 付属エージェントの概要
- ストレージエージェント
- DiskGroup エージェント
- DiskGroupSnap エージェント
- Volume エージェント
- VolumeSet エージェント
- LVMLogicalVolume エージェント
- LVMVolumeGroup エージェント
- Mount エージェント
- Mount エージェントの設定例
- VMwareDisksエージェント
- SFCache エージェント
- Network エージェント
- ネットワークエージェントについて
- IP エージェント
- NIC エージェント
- IPMultiNIC エージェント
- MultiNICA エージェント
- DNS エージェント
- AWSIP エージェント
- AWSRoute53 エージェント
- AzureDNSZone エージェント
- ファイル共有エージェント
- サービスエージェントとアプリケーションエージェント
- Apache HTTP サーバーエージェント
- Application エージェント
- CoordPoint エージェント
- KVMGuest エージェント
- KVMGuest エージェントに関する注意
- KVMGuest 環境の設定例
- RHEV 環境の設定例
- Process エージェント
- ProcessOnOnly エージェント
- インフラエージェントとサポートエージェント
- エージェントのテスト
- レプリケーションエージェント
- RVG エージェント
- RVGPrimary エージェント
- RVGSnapshot
- RVGShared エージェント
- RVGLogowner エージェント
- RVGSharedPri エージェント
- VFRJob エージェント
完全修飾ホスト名の提供
NFS クライアントにファイルシステムをマウントするときは、NFS サーバーに完全修飾ホスト名(nfsserver.example.edu など)を提供する必要があります。 完全修飾ホスト名を使用しなかったり、仮想 IP アドレス(10.122.12.25)またはホスト名の一部(nfsserver)を使用したりすると、NFS ロックリカバリができません。
仮想 IP アドレス、またはホスト名の一部を使用したい場合は、サービスデータベース(ホスト)と nsswitch.conf ファイルに次の変更を行います。
/etc/hosts
NFS サーバーに仮想 IP アドレス、またはホスト名の一部を使用するには /etc/hosts ファイルにエントリを追加する必要があります。 仮想 IP アドレスとホスト名の一部で完全修飾ホスト名が分かる必要があります。
/etc/nsswitch.conf
このファイルのホストエントリを修正する必要があります。こうすれば、ホストはローカルで名前を解決すると同時に NIS/DNS に連絡する前にすぐに正常作動状態を返します。 nsswitch.conf ファイルを変更すると、システム上で実行されている他のサービスに影響することがあります。
次に例を示します。
hosts: files [SUCCESS=return] dns nis
ファイルシステムのマウント中にクライアントが使用するのと同じ情報を NFS クライアントが NFS サーバーに格納しているか確認する必要があります。 たとえば、NFS クライアントが NFS サーバーの完全修飾ドメイン名を使ってファイルシステムをマウントする場合、NFS クライアントの /var/statmon/sm/ ディレクトリにはロックした後の完全修飾ドメイン名も含まれている必要があります。 含まれていない場合は、状態デーモンとロックデーモンを停止してから起動し、NFS クライアントのロックキャッシュを消去する必要があります。
時間周期は、仮想 IP アドレスが online 状態であってもサーバー上にロックサービスが登録されていない場所にあります。 NFS クライアントはこの周期でロックの取得しようとしてもできず、ENLOCK エラーを受け取ることになります。
smsyncd デーモンは、サービスグループ内の共有ファイルシステム上にロックを保持するクライアントのリストを 2 秒ごとにコピーします。 smsyncd がクライアントリストをコピーする前にサービスグループに故障が出た場合、サービスグループが再起動してもクライアントに通知が来ないことがあります。 この場合 NFS ロックリカバリはされません。