Cluster Server 7.4.3 付属エージェントリファレンスガイド - Linux
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アプリケーションエージェントの属性
表: 必須属性
必須属性 | 説明 |
---|---|
StartProgram | アプリケーションを起動する実行可能ファイルの絶対パス。ファイルはローカルストレージまたは共有ストレージに存在します。該当のコマンドライン引数は、ファイルパスの後にスペースで区切って指定します。 たとえば、StartProgram の属性は次のようになります。 /usr/sbin/vxnotify -g dg00 -m >> /var/log/vxnotify.log vxnotify がブロッキングコマンドの場合、次のように設定します。 /usr/sbin/vxnotify -g dg00 -m >> /var/log/vxnotify.log & メモ: エージェントは StartProgram 実行可能ファイルの戻り値をログに記録します。エージェントはゼロ以外の戻り値を実行のエラーと扱わず、リソースをオンラインにします。 メモ: この文字列では、開始と終了の({})波カッコの記号を使わないでください。 メモ: スクリプトでは、0 から 255 までの間の戻り値を指定します。 データ形式と値のタイプ: 文字列 - スカラー 例: "/usr/sbin/sample_app start" RHEL 7、SLES 12、およびそれ以降の配布の場合は、user.slice ではなく system.slice でアプリケーションプロセスを開始できます。これを実行するには、この属性値にある systemctl コマンドを使用してサービスを起動します。 "systemctl start appServiceFile" 次に例を示します。 "systemctl start vcs-app1" |
StopProgram | アプリケーションを停止する実行可能ファイルの絶対パス。ファイルはローカルストレージまたは共有ストレージに存在します。該当のコマンドライン引数は、ファイルパスの後にスペースで区切って指定します。 メモ: エージェントは StopProgram 実行可能ファイルの戻り値をログに記録します。エージェントはゼロ以外の戻り値を実行のエラーと扱わず、リソースをオフラインにします。 メモ: この文字列では、開始と終了の({})波カッコの記号を使わないでください。 メモ: スクリプトでは、0 から 255 までの間の戻り値を指定します。 データ形式と値のタイプ: 文字列 - スカラー 例: "/usr/sbin/sample_app stop" |
次のいずれか(1 つ以上)の属性
| 表: オプションの属性を参照してください。 |
表: オプションの属性
オプションの属性 | 説明 |
---|---|
StartOnly | アプリケーションを監視する必要があるかどうかを示します。この属性が設定されていると、エージェントは MonitorProgram で指定されたスクリプトを実行しませんが、代わりに次のアクションを実行します。
メモ: この属性が設定されている場合、次を実行します。 アプリケーションが失敗した場合に VCS がフェールオーバーしたり、何らかのアクションを実行したりしないように、Critical を 0 に設定する必要があります。 MonitorInterval と OfflineMonitorInterval の値は増やすことができます。それらの属性は影響を与えないからです。 データ形式と値のタイプ: ブール - スカラー デフォルト: 0 |
CleanProgram | アプリケーションを強制的に停止する実行ファイル。 この属性は、実行ファイルの絶対パスを指定します。 該当のコマンドライン引数は実行ファイルの名前の後に続きます。実行ファイルのパスと引数はスペースで区切ります。 この実行ファイルはローカルストレージまたは共有ストレージに存在します。 メモ: ストレージの接続が失われた場合にアプリケーションを停止する適切なアクションを VCS が実行できるように、CleanProgram をローカルストレージに配置することをお勧めします。 メモ: CleanProgram 実行可能ファイルがゼロ以外の値を返す場合、エージェントはクリーンエラーとして扱い、リソースはエラーになりません。 データ形式と値のタイプ: 文字列 - スカラー 例: "/usr/sbin/sample_app stop" |
MonitorProcesses | 監視とクリーンの対象とするプロセスのリスト。 各プロセス名は、実行ファイルの名前です。 パスを指定して実行ファイルを起動する場合は、実行ファイルの名前を絶対パスで指定する必要があります。 プロセス名は、ps -u user -eo pid,args コマンドがプロセスを表示できるように完全なコマンドライン引数を指定する必要があります。 データ形式と値のタイプ: 文字列 - ベクトル 例:"nmbd" |
MonitorProgram | アプリケーションを監視する実行可能ファイルの絶対パス。ファイルはローカルストレージまたは共有ストレージに存在します。該当のコマンドライン引数は、ファイルパスの後にスペースで区切って指定します。 MonitorProgram は VCSAgResState 値を返すことができ、OFFLINE 値は 100 または 1、ONLINE 値は信頼性レベルに応じて 101 から 110 の範囲(110 は信頼性レベルが 100%)または 0 になります。 その他の値はすべて UNKNOWN です。 メモ: この文字列では、開始と終了の({})波カッコの記号を使わないでください。 MonitorProgram が設定されていても利用可能ではない場合、リソースの状態は次のようになります。
データ形式と値のタイプ: 文字列 - スカラー 例: "/usr/sbin/sample_app_monitor all" |
PidFiles | 監視とクリーンの対象とするプロセスのプロセス ID(PID)が含まれている PID ファイルのリスト。 これらのファイルは、アプリケーションによって生成されます。 各 PID ファイルには、監視下にある PID が 1 つ含まれます。 属性値には、絶対パスで各 PID ファイルを指定します。 プロセス ID は、プロセスの再起動時に変更される可能性があります。 PID ファイルの更新に時間がかかると、エージェントの monitor 関数から不正な結果が返される場合があります。 誤った結果になった場合は、リソース定義の ToleranceLimit の値を大きくします。 データ形式と値のタイプ: 文字列 - ベクトル |
ユーザー | StartProgram、StopProgram、MonitorProgram、CleanProgram を実行するためのユーザー ID。 MonitorProcesses で指定されたプロセスは、この属性値で指定されたユーザー環境で実行される必要があります。 監視時に、プロセスが指定されたユーザー環境で実行されていることを確認します。 データ形式と値のタイプ: 文字列 - スカラー メモ: 設定されたユーザーが存在しないか、設定されたユーザーに対してホームディレクトリが設定されていない場合、リソースの状態は UNKNOWN になります。 デフォルト: root 例: user1 メモ: または、RHEL 7、SLES 12、およびそれ以降の配布の場合は、user.slice ではなく system.slice でアプリケーションプロセスを開始できます。これを実行するには、この属性の値を root に設定します。 続いて、user.slice でアプリケーションを開始するために、root の代わりに適切なユーザー名を指定します。 |
EnvFile | StartProgram、StopProgram、MonitorProgram、CleanProgram のいずれかを実行する前に供給される必要がある環境ファイル。 データ形式と値のタイプ: 文字列 - スカラー デフォルト: "" メモ: 設定したユーザーのデフォルトシェル構文に EnvFile が従っていることを確認してください。 例: /home/username/envfile |
UseSUDash | この属性の値が 0 の場合、エージェントは、StartProgram、StopProgram、MonitorProgram、CleanProgram のエージェント関数を実行する前に su user コマンドを実行します。 この属性の値が 1 の場合、エージェントは、StartProgram、StopProgram、MonitorProgram、CleanProgram のエージェント関数を実行する前に su - user コマンドを実行します。 データ形式と値のタイプ: ブール - スカラー デフォルト: 0 例: 1 |
ContainerOpts | ContainerOpts はリソースタイプ属性です。 詳しくは『Cluster Server 管理者ガイド - Linux』の「リソースタイプ属性」セクションを参照してください。 |
DelayAfterOnline | Online エントリポイントが完了してから次の監視サイクルが呼び出されるまでに経過する秒数を指定します。 データ形式と値のタイプ: 整数 - スカラー デフォルト: 0 |
DelayAfterOffline | Offline エントリポイントが完了してから次の監視サイクルが呼び出されるまでに経過する秒数を指定します。 データ形式と値のタイプ: 整数 - スカラー デフォルト: 0 |