Cluster Server 7.4.3 付属エージェントリファレンスガイド - Linux
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- VFRJob エージェント
AzureAuth エージェント
Azure リソース上でリソースレコードセットの更新や、Azure データディスクの割り当て、ネットワークインターフェースへのプライベート IP の割り当てなどの操作を行うには、認可された Azure ユーザーであることを認証する必要があります。
AzureAuth エージェントは、サービスプリンシパルのクレデンシャルを使用して、Azure サブスクリプションを認証します。
AzureAuth エージェントは、サービスプリンシパルのクレデンシャルの有効性を監視する、永続リソースです。
Azure ポータルからサービスプリンシパルを作成し、役割にアプリケーションを割り当てます。詳しくは、Microsoft Azure のドキュメントを参照してください。
AzureAuth エージェントに渡すクレデンシャルに、サービスプリンシパルに割り当てられている必要最小限の役割があることを確認します。
各エージェントに必要な最小限の役割は次のとおりです。
AzureIP: ネットワークコントリビュータと仮想マシンコントリビュータ
AzureDisk
管理対象外ディスク: 仮想マシンコントリビュータ
管理対象ディスク: コントリビュータ
AzureDNSZone: DNS ゾーンコントリビュータ
認証キー (SubscriptionId、ClientId、SecretKey、TenantId) を取得します。
「Azure の認証キーを取得するには」を参照してください。
すべてのクラスタノードに Azure の Python SDK をインストールします。
Python SDK は、次のように pip を使用してインストールできます。
# /opt/VRTSpython/bin/pip install azure-common==1.1.25
# /opt/VRTSpython/bin/pip install azure-core==1.8.2
# /opt/VRTSpython/bin/pip install azure-mgmt-compute==14.0.0
# /opt/VRTSpython/bin/pip install azure-mgmt-dns==3.0.0
# /opt/VRTSpython/bin/pip install azure-mgmt-network==13.0.0
# /opt/VRTSpython/bin/pip install azure-storage-blob==12.5.0
# /opt/VRTSpython/bin/pip install msrestazure==0.6.4
Azure の Python SDK をインストールするには、次のパッケージが必要です。
libffi-devel
gcc
openssl-devel
AzureAuth エージェントは、他のどのリソースにも依存しません。
監視 |
Azure を使用して、サービスプリンシパルのクレデンシャルを検証します。 |
ONLINE |
サービスプリンシパルのクレデンシャルが有効であることを示します。 |
UNKNOWN |
次のいずれかが該当することを示します。
|
表: 必須属性
属性 |
説明 |
---|---|
SubscriptionId |
Azure サブスクリプションを一意に識別する識別子。 データ形式と値のタイプ: 文字列 - スカラー |
ClientId |
AAD (Azure Active Directory) アプリケーションの識別子。 データ形式と値のタイプ: 文字列 - スカラー |
SecretKey |
AAD アプリケーション用に生成された認証キー。vcsencrypt -agent コマンドを使用してこの秘密鍵を暗号化する必要があります。 データ形式と値のタイプ: 文字列 - スカラー |
TenantId |
アプリケーションを作成した AAD ディレクトリの識別子。 データ形式と値のタイプ: 文字列 - スカラー |
type AzureAuth ( static str ArgList[] = { SubscriptionId, ClientId, SecretKey, TenantId } static str Operations = None str SubscriptionId str ClientId str SecretKey str TenantId )
AzureAuth Auth_Res ( SubscriptionId = 2dfgg136-fgh6-40dd-b616-c1e9abdf1d63 ClientId = 123456-d10a-4704-8986-beb86739104d SecretKey = fntPgnUnhTprQrqrnRonSlhPhrQpiNtrItpRhnGrrNklFngLs TenantId = 12345-0528-4308-brf03-6667d61dd0e3 )
Azure の認証キーを取得するには
- Azure ポータルにログインします。
- 次の手順を実行して、認証キーを取得します。
タスク
手順
SubscriptionId を取得するには
左側のナビゲーションペインで、[サブスクリプション (Subscriptions)]をクリックします。サブスクリプションのリストが、サブスクリプション ID とともに表示されます。
この ID を SubscriptionId としてコピーして、AzureAuth エージェントに入力します。
TenantID を取得するには
左側のナビゲーションパネルで、[Azure Active Directory]をクリックします。
開いたページで、[プロパティ (Properties)]をクリックします。
[ディレクトリ ID (Directory ID)]をコピーします。
この ID を TenantID として AzureAuth エージェントに入力します。
ClientId を取得するには
左側のナビゲーションパネルで、[Azure Active Directory]をクリックします。
開いたページで、[アプリ登録 (App registrations)]をクリックします。
アプリケーションのリストから、アプリケーション (サービスプリンシパル) を検索して選択します。
[アプリケーション ID (Application ID)]をコピーします。
この ID を ClientId として AzureAuth エージェントに入力します。
SecretKey を取得するには
[Azure Active Directory]の[アプリ登録 (App registrations)]から、アプリケーションを検索して選択します。
[設定 (Settings)]の下で、[キー (Keys)]を選択します。
キーの説明と、キーの有効期限を入力します。
[保存 (Save)]をクリックします。キーが表示されます。
メモ:
キー値をコピーして保存します。後からキーを取得することはできません。
次を使用してキーを暗号化します。
vcsencrypt -agent < Secret Key>。
暗号化されたキーを SecretKey として AzureAuth エージェントに入力します。