Cluster Server 7.4.3 付属エージェントリファレンスガイド - Linux
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GoogleIP エージェント
GoogleIP エージェントは、GCP (Google Cloud Platform) 環境で次のネットワークリソースを管理します。
プライベート IP: プライベート IP は、プライベートな数値のアドレスであり、デバイスが互いに通信するようにネットワークに接続します。これは、GCP 仮想プライベートクラウド (VPC) ネットワークとオンプレミスネットワーク間の通信に使われます。GCP では、プライベート IP はエイリアス IP とも呼ばれます。オンプレミスネットワークを GCP VPC ネットワークに拡張するには、VPN ゲートウェイを使用します。
オーバーレイ IP: オーバーレイ IP は、サブネットにまたがる InfoScale クラスタノードのために IP フェールオーバー機能を提供します。これにより、同じ VPC 内の異なるサブネットに属する別のクラスタノードに IP アドレストラフィックをリダイレクトできます。オーバーレイ IP は、VPC CIDR (Classless Inter-Domain Routing) ブロック外で定義する必要があります。
GoogleIP エージェントは、次の操作を実行します。
NIC の詳細のフェッチ、プライベート IP の NIC との関連付け、NIC からのプライベート IP の関連付け解除
サブネットへのフェールオーバーのためのオーバーレイ IP のルートテーブルエントリの管理
GoogleIP エージェントは、GCP Python API を使用して、IP リソースを GCP VM インスタンスと関連付けます。
メモ:
GCP の VPC ネットワークがネットワーク内で IPv6 トラフィックをサポートしないため、GCP での InfoScale の配備は IPv6 をサポートしません。詳しくは、VPC ネットワークに関する GCP のマニュアルを参照してください。
VM インスタンスに関連付けられている Google サービスアカウントには、少なくとも次の役割が割り当てられています。
compute.globalOperations.get
compute.instances.get
compute.instances.updateNetworkInterface
compute.networks.updatePolicy
compute.projects.get
compute.routes.create
compute.routes.delete
compute.routes.get
compute.routes.list
compute.zoneOperations.get
Google API にアクセスするには、InfoScale クラスタノード上に
google-api-python-client
Python モジュールが存在する必要があります。
次のように、各クラスタノードに Python SDK for GCP をインストールします。
# /opt/VRTSpython/bin/pip install google-api-python-client==1.12.2
GoogleIP リソースは、IP と NIC リソースに依存します。
オンライン |
|
オフライン と クリーン |
|
監視 |
|
ONLINE |
|
OFFLINE |
|
UNKNOWN |
この状態は、次の状況のいずれかが発生した可能性があることを示します。
|
FAULTED |
IP リソースをオンラインに移行できない、または VCS の制御外で突然停止したことを示します。 |
OverlayIP リソースに関連付けられている IP アドレスが VPC ネットワーク内の別の場所ですでにオンラインになっている場合は、その OverlayIP リソースを持つ GoogleIP サービスグループをオンラインにしないでください。このサービスグループがオンラインになると、両方のクラスタで IP リソースに障害が発生します。
回避策: 同じ VPC ネットワーク内の他のデバイスに対し、OverlayIP リソースに関連付けられている IP アドレスを設定しないでください。
表: 必須属性
属性 |
説明 |
---|---|
PrivateIP |
セカンダリプライベート IP アドレス。Google VM ではエイリアス IP とも呼ばれます。 OverlayIP の値が指定されていない場合は、この属性の値を指定する必要があります。 データ形式と値のタイプ: 文字列 - スカラー |
NICDevice |
ネットワークデバイスの名前です。 システム上で ip addr コマンドを実行し、すべてのネットワークアダプタを一覧表示します。 例: eth0 (次に利用可能な eth0 のエイリアスにプライベート IP アドレスを割り当てる必要があることを示します) データ形式と値のタイプ: 文字列 - スカラー |
OverlayIP |
オーバーレイ IP は、サブネットにまたがる InfoScale クラスタノードのために IP フェールオーバー機能を提供します。 オーバーレイ IP は、ノードが存在する VPC CIDR ブロックの外にある必要があります。 PrivateIP の値が指定されていない場合は、この属性の値を指定する必要があります。 データ形式と値のタイプ: 文字列 - スカラー |
表: オプションの属性
属性 |
説明 |
---|---|
ProjectID |
GCP プロジェクトを作成するとき、またはプロジェクト ID の作成を求められる API をアクティブ化するときに選択するカスタムの名前。 データ形式と値のタイプ: 文字列 - スカラー |
VMName |
エージェントが実行されている GCP VM インスタンスの名前。 データ形式と値のタイプ: 文字列 - スカラー |
ゾーン |
VM インスタンスが属する GCP ゾーン。 データ形式と値のタイプ: 文字列 - スカラー |
type GoogleIP ( static keylist RegList = { Device } static str ArgList[] = { PrivateIP, Device, OverlayIP, ProjectID, Zone, VMName, tempProjectName, tempVMName, tempZoneName, tempRouteName, tempDeviceName } temp str tempProjectName temp str tempRouteName temp str tempZoneName temp str tempVMName temp str tempDeviceName str PrivateIP str Device str OverlayIP str ProjectID str Zone str VMName )
プライベート IP を使用する設定例:
GoogleIP Googlevipres ( PrivateIP = "10.209.1.5" Device = eth0 ) IP ipres ( Device = eth0 Address = "10.209.1.5" NetMask = "255.255.255.255" ) NIC nicres ( Device = eth0 ) Googlevipres requires ipres ipres requires nicres
オーバーレイ IP を使用する設定例:
GoogleIP Googleipres ( Device = eth0 OverlayIP = "192.168.10.10" ) IP ipres ( Device = eth0 Address = "192.168.10.10" NetMask = "255.255.255.255" ) NIC nicres ( Device = eth0 ) ipres requires nicres Googleipres requires ipres
GoogleIP エージェントは、DBG_1 デバッグログレベルを使用します。
GoogleIP エージェントは、次のモジュールでテスト済みおよび承認済みです。
GCP Python モジュール |
バージョン |
---|---|
cachetools |
2.1.0 |
google-api-python-client |
1.12.2 |
google-auth |
1.6.1 |
google-auth-httplib2 |
0.0.3 |
httplib2 |
0.11.3 |
pyasn1 |
0.4.4 |
pyasn1-modules |
0.2.2 |
rsa |
4.0 |
six |
1.11.0 |
uritemplate |
3.0.0 |