Cluster Server 7.4.3 付属エージェントリファレンスガイド - Linux
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- ネットワークエージェントについて
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- KVMGuest エージェント
- KVMGuest エージェントに関する注意
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- インフラエージェントとサポートエージェント
- エージェントのテスト
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- VFRJob エージェント
SFCache エージェント
Veritas InfoScale の SmartIO 機能は、I/O キャッシュを使って SSD のデータ効率を有効にします。 SmartIO を使って効率を高めると、IOPS(I/O Per Second)あたりのコストを最適化できます。 SmartIO は、高度でカスタマイズ可能なヒューリスティックを使って、キャッシュに保存するデータ、そのデータをキャッシュから削除する方法を決定します。 このヒューリスティックでは、ワークロードの特性に関する Veritas InfoScale の知識を活用します。
SmartIO はターゲットデバイスまたはデバイスのキャッシュ領域を使います。 キャッシュ領域は、SmartIO がキャッシュしたデータとそのデータに関するメタデータを格納するために使うストレージ領域です。 キャッシュ領域のタイプに応じて、VxFS キャッシュまたは VxVM キャッシュのいずれかがサポートされるかが決定します。 SmartIO を使い始めるために、アプリケーションのオンライン時に単一のコマンドでキャッシュ領域を作成できます。
SmartIO について詳しくは、『Veritas InfoScale SmartIO for Solid State Drives ソリューションガイド』を参照してください。
SFCache エージェントはキャッシュの有効化、無効化、監視を実行します。 キャッシュエラーが起きてもアプリケーションはまったく同じシステムで問題なく実行されますが、I/O パフォーマンスは低下します。 そのため、SFCache エージェントにはエージェントの動作を制御する属性が用意されています。 キャッシュエラーが発生した場合は、「IGNORE」を選択するか、「FAILOVER」を開始できます。
SmartIO 機能では、単一ノードの複数の VxFS キャッシュ領域と 1 つの VxVM キャッシュ領域を使うことができるので、これらのキャッシュ領域にすべてのオブジェクトレベルのキャッシュが作成されます。SFCache リソースは、SmartIO 機能を有効にする必要があるオブジェクト(マウントポイントまたはボリューム)ごとに設定します。 VxFS キャッシングの場合、SFCache リソースは Mount リソースまたは CFSMount リソースによって決まります。 VxVM キャッシングの場合、SFCache リソースは DiskGroup、Volume、VolumeSet、または CVMVolDg リソースによって決まります。
ノードで SmartIO 機能が無効な場合、SFCache エージェントはシンプルな FileOnOff エージェントとして機能します。 SFCache リソースの状態は ONLINE/OFFLINE と報告されますが、キャッシング関連の操作は実行されません。