Cluster Server 7.4.3 付属エージェントリファレンスガイド - Linux

Online

KVM 環境: エージェントは virsh start コマンドを使用してゲスト仮想マシンを開始します。リソースがゲスト設定を定義するように設定されている場合、エージェントは virsh define コマンドを使用してオンライン化するときに仮想マシンを定義します。

RHEV 環境: エージェントは REST API を使用して仮想マシンを開始します。DROpts 属性を設定してゲストネットワークを構成している場合は、エージェントはペイロードも cdrom として設定します。このペイロードには、DR フェールオーバー後にゲスト内に設定されるネットワークパラメータが含まれています。

Offline

KVM 環境: エージェントは virsh shutdown コマンドを使用してゲスト仮想マシンをシャットダウンします。 ゲスト仮想マシン設定ファイルを同期するように SyncDir 属性を設定した場合、この設定ファイルは SyncDir 属性として設定された場所にコピーされます。

RHEV 環境: エージェントは REST API を使用して仮想マシンをシャットダウンします。

監視

KVM 環境: エージェントは virsh domstate コマンドを使用してゲスト仮想マシンの状態を判断します。

RHEV 環境: エージェントは REST API を使用して仮想マシンの状態を取得します。

Clean

KVM 環境: エージェントは virsh destroy コマンドを使用してゲスト仮想マシンを強制的にシャットダウンします。 ゲスト仮想マシン設定ファイルを同期するように SyncDir 属性を設定した場合、この設定ファイルは SyncDir 属性として設定された場所にコピーされます。

RHEV 環境: エージェントは REST API を使用して仮想マシンを停止します。

Open

仮想マシン移行を検出するために使われる vcskvmguestd プロセスを起動します。

Close

vcskvmguestd プロセスを停止します。

Shutdown

vcskvmguestd プロセスを停止します。

attr_changed

DelayAfterGuestOnline 属性と DelayAfterGuestOffline 属性の値を確認します。デフォルト値よりも小さい値の場合、警告メッセージがログに記録されます。

アクション

guestmigrated

vcskvmguestd プロセスは、hares -probe コマンドを使って移行状態ファイルを作成し、リソース監視を開始するために、仮想マシン移行を検出してこの action エントリポイントを実行します。

vmconfigsync: ノードの仮想マシン設定を共有ストレージに保存します。このエントリポイントは内部使用のみを目的としています。havmconfigsync ユーティリティを使ってクラスタノード全体にわたって仮想マシンの設定を同期します。

DevScan: DevScan の処理は RHEV 環境でのみ適用できます。また、これは内部使用のみを目的としています。preonline トリガスクリプトが RHEV DR 環境でこの処理を内部的に使います。この処理は、SPM （Storage Pool Manager）が現在の RHEV クラスタの健全なノードでアクティブであることを確認します。クラスタ全体のフェールオーバー後は、RHEL ホストで複製されたデバイスの状態は読み取り専用から書き込み専用に変化しています。この状態変化は DevScan 処理によって実行されます。DevScan はまた、リモートクラスタ内のすべてのホストを非アクティブ化するため、SPM はローカルクラスタに無期限にフェールオーバーできます。次に DevScan は非アクティブ化されたすべてのホストを再度アクティブ化します。DevScan 処理によって現在の SPM ホストが NON_RESPONSIVE 状態にあることが判明した場合は、そのホストを RHEV-M から切り離し、SPM の状態をローカルクラスタ内のほかの健全なノードに移動できるようにします。

Migrate

KVM 環境: エージェントが virsh migrate コマンドを使って仮想マシンの移行を開始します。

RHEV 環境: エージェントが REST API を使って仮想マシンの移行を開始します。さらに、その仮想マシンの移行が許可されているかどうかを確認します。