Cluster Server 7.4.3 付属エージェントリファレンスガイド - Linux
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- Mount エージェントの設定例
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- インフラエージェントとサポートエージェント
- エージェントのテスト
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- RVG エージェント
- RVGPrimary エージェント
- RVGSnapshot
- RVGShared エージェント
- RVGLogowner エージェント
- RVGSharedPri エージェント
- VFRJob エージェント
属性
表: 必須属性
属性 | 説明 |
---|---|
RvgResourceName | このエージェントが昇格する RVG リソースタイプの名前です。RVG エージェントを使用して設定した RVG リソースタイプの名前です。 データ形式と値のタイプ: 文字列 - スカラー |
AutoTakeover | 元のプライマリがダウンした場合にエージェントがオンラインでテイクオーバーを実行するかどうかを示すフラグ。 AutoTakeover と AutoResync は相互に排他的な属性です。 AutoTakeover=0 のときは、プライマリ選択機能は適用できないためサポートされません。 データ形式と値のタイプ: 整数 - スカラー |
AutoResync | テイクオーバー後、元のプライマリが復帰したときに、元のプライマリの高速フェールバック再同期を自動的に実行するかどうかを指定します。 この属性には次の値を指定できます。
AutoTakeover と AutoResync は相互に排他的な属性です。 AutoTakeover=0 のときは、プライマリ選択機能は適用できないためサポートされません。 データ形式と値のタイプ: 整数 - スカラー |
BunkerSyncTimeOut | BunkerSyncTimeOut 属性の値により、バンカーが再生を実行するかどうかが決まります。 再生のために割り当てる時間を秒単位で設定します。 BunkerSyncTimeOut 属性には、次のいずれかの値を指定します。
RVGPrimary エージェントの OnlineTimeout 属性と OnlineRetryLimit 属性の値によって、RVGPrimary リソースがオンライン操作の実行に利用可能な時間が決まります。 TAOC(Time Available for Online to Complete)を求めるには、次の式を使います。 TAOC = (OnlineTimeout + (OnlineRetryLimit * OnlineTimeout)) |
BunkerSyncTimeOut(続き) | BunkerSyncTimeOut 値を秒単位で設定するときは、RVGPrimary エージェントの TAOC の値が希望の BunkerSyncTimeOut 値よりも大きくなるようにしてください。 BunkerSyncTimeOut 値よりも大きい TAOC 値を使えば、そのオンライン操作に割り当てられた時間内にバンカー再生と RVG テイクオーバーを確実に完了できます。 TAOC が BunkerSyncTimeOut 値よりも小さく、オンライン操作に割り当てられた時間内にバンカー再生が完了しない場合は、リソースに障害が発生します。 リソースに障害が発生した場合は、障害をクリアしてください。 リソースが設定内の他のクラスタノードにフェールオーバーしなかった場合は、オンライン操作を再び試してください。 BunkerSyncTimeOut 属性の値を大きくする場合は、TAOC が変更された値よりも引き続き大きくなるように、OnlineTimeout 属性または OnlineRetryLimit 属性の値も大きくする必要があります。 これは、オンラインに割り当てられた時間内にバンカー再生を確実に完了させるためです。 AutoResync 属性の値が 2 の場合は、BunkerSyncTimeOut 属性の値を 0 に設定する(自動バンカー再生を無効にする)必要があります。 データ形式と値のタイプ: 文字列 - スカラー デフォルト値: "" |
表: オプションの属性
属性 | 説明 |
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NumThreads | リソースを管理するためにエージェントプロセスで使われるスレッド数です。 この属性で定義された数は、他の内部の目的で使うスレッドを含みません。 このエージェントについては、この属性を修正しないでください。 この属性を高い値に設定すると、基になっているコマンドのシリアル化によってエージェント関数がタイムアウトする場合があります。 デフォルト: 1 |
ResyncType | 自動同期と差分同期の間で選択できます。 デフォルトでは、差分同期が再同期に対して有効になります。 自動同期を有効にするには、次のコマンドを実行します。 # haconf -makerw # hares -modify RVGPrimary_resource_name ResyncType 1 # haconf -dump -makero # hares -value RVGPrimary_resource_name ResyncType 自動同期の進行状況を追跡するには、次のコマンドを実行します。 # vxrlink -g dg_name -i time_interval status rlk_name # vradmin -g dg_name repstatus rvg_name データ形式と値のタイプ: 整数 - スカラー デフォルト: 0 |
表: 内部属性
属性 | 説明 |
---|---|
BunkerSyncElapsedTime | 内部でのみ使用されるため、修正しないでください。この値(秒)は、セカンダリ RVG がバンカーホストからの同期が完了するのを待っていた時間を示します。 データ形式と値のタイプ: 整数 - スカラー |
メモ:
元のプライマリがダウン状態になり、元のプライマリの復帰で RDS(Replicated Data Set)にプライマリ - プライマリ設定エラーが生じると、AutoTakeover=1 と AutoResync=0 のデフォルト設定によって最初のフェールオーバーが成功します。テイクオーバー後、元のプライマリが復帰したときに、エージェントが元のプライマリの高速フェールバック再同期を自動的に試行するようにする場合は、RVGPrimary と RVGSharedPri エージェントの AutoResync 属性のデフォルト値を 1 に設定します。これによりプライマリ - プライマリ設定エラーを防ぎます。