Cluster Server 7.4.3 付属エージェントリファレンスガイド - Linux
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RHEL 7 と RHEL 8: バインドマウントの構成
RHEL 7 はバインドマウントをサポートしますが、マウントポイントにバインドのフラグは表示されません。バインドマウントの場合、mount コマンドは、バインドマウントの実行時に使うブロックデバイスと「バインド」オプションではなく、親ブロックデバイスとファイルシステムタイプを表示します。mount コマンド出力は、複数のマウントポイントにマウントする親ブロックデバイスとしてバインドマウントを表示します。この動作が原因で、Mount エージェントはバインドマウントを判断できず、FSType=bind のマウントリソースをオンラインにできないため、Mount エージェントがリソースの状態を UNKNOWN と報告します。他の Linux バージョンでは FSType=bind を設定できます。
Mount エージェントで、複数のマウントポイントに同一のブロックデバイスをマウントできるようになったため、VCS でバインドマウントを設定する場合に親ブロックデバイスとファイルシステムタイプを使います。
メモ:
バインドマウントを設定するときに、階層の最下位にあるリソースに対してのみ BindUmount = 1 を設定します。VxFS の場合、SnapUmount と CkptUmount の値は、各リソースに対して常に 1 である必要があります。
VxFS の場合、次のいずれかの条件に該当する場合、バインドマウント、スナップショット、チェックポイントをマウント解除できません。
スナップショットは見つかりましたが、SnapUmount 属性は 0 に設定されています。
チェックポイントは見つかりましたが、CkptUmount 属性は 0 に設定されています。
スナップショットとチェックポイントは見つかりましたが、SnapUmount 属性または CkptUmount 属性のいずれかは 0 に設定されています。
これらの条件のいずれかにおいて、マウントエージェントのオフラインエントリポイントは、スナップショット、チェックポイントおよびバインドマウントをマウント解除せずに終了します。エラーメッセージがログに記録され、クリーンエントリポイントが起動されます。
リソース依存関係ツリーの最上位のリソースに対してのみ VxFSMountLock = 1 を設定します。その他すべてのマウントリソースには、VxFSMountLock = 0 を設定します。バインドマウントの場合、カーネルは単にマウントオプションのクローンを作成するため、擬似ファイルは他のリソースをロックするマウントロックと同じ情報を継承します。
Mount share_mnt2_bind ( MountPoint = "/bind_point2" BlockDevice = "/dev/vx/dsk/bind_dg/bind_vol" FSType = vxfs FsckOpt = "-y" VxFSMountLock = 1 SnapUmount = 1 CkptUmount = 1 BindUmount = 0 ) Mount share_mnt1_bind ( MountPoint = "/bind_point" BlockDevice = "/dev/vx/dsk/bind_dg/bind_vol" FSType = vxfs FsckOpt = "-y" VxFSMountLock = 0 SnapUmount = 1 CkptUmount = 1 BindUmount = 0 ) Mount share_mnt_bind ( MountPoint = "/mount_point" BlockDevice = "/dev/vx/dsk/bind_dg/bind_vol" FSType = vxfs FsckOpt = "-y" VxFSMountLock = 0 SnapUmount = 1 CkptUmount = 1 BindUmount = 1 ) // resource dependency share_mnt2_bind requires share_mnt1_bind share_mnt1_bind requires share_mnt_bind share_mnt_bind requires dg_res_bind