Cluster Server 7.4.3 付属エージェントリファレンスガイド - Linux
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AzureIP エージェント
AzureIP エージェントは、Azure 環境の次のネットワークリソースを管理します。
プライベート IP: プライベート IP は、プライベートな数値のアドレスであり、デバイスが互いに通信するようにネットワークに接続します。Azure 仮想ネットワーク (VNet) とオンプレミスネットワーク間の通信に使用されます。オンプレミスネットワークを Azure に拡張するには、VPN ゲートウェイまたは ExpressRoute 回路を使用します。
パブリック IP: パブリック IP は、Azure のパブリック向けサービスを含む、インターネットとの通信に使用される数値アドレスです。
オーバーレイ IP: オーバーレイ IP は、サブネットにまたがるノードのために IP フェールオーバー機能を提供します。これにより、同じ VNet 内の異なるサブネットに属する別のクラスタノードに IP アドレストラフィックをリダイレクトできます。オーバーレイ IP は、VNet CIDR (Classless Inter-Domain Routing) ブロック外で定義する必要があります。
メモ:
VNet-to-VNet トンネリングを使用する場合、領域間でフェールオーバーを実現する目的でオーバーレイ IP を使用することはできません。
AzureIP エージェントは、次の操作を実行します。
NIC の詳細の取得、IP 設定の作成、プライベート IP アドレスの関連付けおよび関連付け解除
パブリック IP アドレスのプライベート IP アドレスとの関連付けおよび関連付け解除
サブネットへのフェールオーバーのためのオーバーレイ IP のルートテーブルエントリの管理
AzureIP エージェントは、Azure Python API を使用して、IP リソースを Azure VM と関連付けます。
Azure での InfoScale の配備は、次の制限により IPv6 をサポートしません。
IPv4 アドレスで設定されている既存の仮想マシン (VM) は IPv6 アドレスを使用できません。新しい VM を配備し、IPv6 アドレスを設定する必要があります。
パブリック IPv6 アドレスを VM に割り当てることはできません。
IPv6 アドレスが設定された VM を Azure クラウドサービスのメンバーにすることはできません。ただし、それぞれの IPv4 アドレスを介して相互に通信することはできます。
AzureAuth エージェントを設定します。
AzureAuth エージェントを参照してください。
パブリック IP を設定するには、Azure ポータルで静的なパブリック IP リソースを作成します。
オーバーレイ IP を設定するには、ルートテーブルを作成し、オーバーレイ IP をフェールオーバーするサブネットとルートテーブルを関連付けます。
メモ:
サブネットは単一のルートテーブルと関連付けることができます。
AzureIP リソースは、AzureAuth リソースに依存しています。
Online |
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|
|
Monitor |
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ONLINE |
|
OFFLINE |
|
UNKNOWN | 次のいずれかが当てはまる可能性があります。
|
FAULTED | IP リソースをオンラインに移行できない、または VCS の制御外で突然停止したことを示します。 |
表: 必須属性
属性 | 説明 |
---|---|
PrivateIP | Azure VM のセカンダリプライベート IP アドレス。 OverlayIP が指定されていない場合、この値は必須です。 データ形式と値のタイプ: 文字列 - スカラー |
NICDevice | ネットワークデバイスの名前です。 すべてのネットワークアダプタの一覧を表示するには、ip addr と入力します。 例: eth0 上の例では、プライベート IP アドレスを次に利用可能な eth0 のエイリアスに割り当てるために、eth0 を指定しています。 データ形式と値のタイプ: 文字列 - スカラー |
OverlayIP | オーバーレイ IP は、サブネットにまたがるノードのために IP フェールオーバー機能を提供します。 オーバーレイ IP は、ノードが存在する VNet CIDR ブロックの外にある必要があります。 PrivateIP が指定されていない場合、この値は必須です。 データ形式と値のタイプ: 文字列 - スカラー |
RouteTableResourceIds | すべてのルートテーブルを記述します。 スペースで区切られた 1 つ以上のルートテーブル ID を追加できます。 データ形式と値のタイプ: 文字列 - ベクトル |
AzureAuthResName | Azure 関連の認証を処理する認証エージェントリソースの名前です。 データ形式と値のタイプ: 文字列 - スカラー |
表: オプションの属性
属性 | 説明 |
---|---|
PublicIP | Azure ポータルから作成された静的パブリック IP。 この IP は、パブリック IP アドレスをセカンダリプライベート IP アドレスにマップするために IP 設定で使用されます。 データ形式と値のタイプ: 文字列 - スカラー |
AzureVMName | エージェントが実行されている Azure の VM の名前。 データ形式と値のタイプ: 文字列 - スカラー |
VMResourceGroup | Azure VM が存在する Azure リソースグループ。 データ形式と値のタイプ: 文字列 - スカラー |
type AzureIP ( static str ArgList[] = { tempVMName, PrivateIP, NICDevice, PublicIP, tempPublicIPResourceId, AzureVMName, VMResourceGroup, OverlayIP, RouteTableResourceIds, "AzureAuthResName:SubscriptionId", AzureAuthResName:ClientId", "AzureAuthResName:SecretKey", AzureAuthResName:TenantId", tempVMResourceGroupName } str PrivateIP str NICDevice str PublicIP temp str tempPublicIPResourceId str AzureVMName str VMResourceGroup str OverlayIP str RouteTableResourceIds[] str AzureAuthResName temp str tempVMName temp str tempVMResourceGroupName )
プライベート IP を使用する設定例:
AzureIP azure-ip-res ( PrivateIP = "10.1.5.42" NICDevice @ CLOUDVM1 = "eth0" NICDevice @ CLOUDVM2 = "eth0" AzureAuthResName = Auth_Res )
パブリック IP を使用する設定例:
AzureIP azure-ip-res ( PrivateIP = "10.1.5.52" NICDevice @ CLOUDVM1 = "eth0" NICDevice @ CLOUDVM2 = "eth0" PublicIP = "52.173.243.126" AzureAuthResName = Auth_Res )
オーバーレイ IP を使用する設定例:
AzureIP overlay-ip-res ( NICDevice @ CLOUDVM1 = "eth0" NICDevice @ CLOUDVM2 = "eth0" OverlayIP = "192.168.3.88" RouteTableResourceIds = { "/subscriptions/6940a326-abc6-40dd-b616-d3f9bbdf1d63/ resourceGroups/azureRG/providers/Microsoft.Network/ routeTables/azureroute1", "/subscriptions/6940a326-abc6-40dd-b616-d3f9bbdf1d63/ resourceGroups/azureRG/providers/Microsoft.Network/ routeTables/azureroute2"} AzureAuthResName = Auth_Res )
AzureIP エージェントは、DBG_1 と DBG_2 のデバッグログレベルを使用します。