製品マニュアル

Virtual Business Service について

ビジネスサービスが正常に機能するためには、それに属するすべてのティアとコンポーネントが動作し、連動していることが重要です。事業継続の観点からは、個々のティアだけでなくビジネスサービス全体が稼働していることを確認することが重要です。

VBS (Virtual Business Service) は、特定のビジネスサービスを実行するために連動する Resiliency Group の論理的集まりです。VBS は、多層型ビジネスサービスの管理を容易にします。たとえば、Web サーバーの Resiliency Group、データベースの Resiliency Group、給与ビジネスロジックの Resiliency Group を payroll という名前の 1 つの VBS にグループ化できます。この VBS を単一のエンティティとして開始、停止、監視、管理、リカバリを実行できます。

VBS 内では、Resiliency Group は複数のティアに配置されます。ティアは、Resiliency Group 間の論理依存関係を表し、Resiliency Group の起動と停止の順序を決定します。たとえば、データベースの Resiliency Group は、アプリケーションサーバーの Resiliency Group と Web サーバーの Resiliency Group 前に開始する必要があるため、データベースの Resiliency Group が最下位のティアに移動する必要があります。アプリケーションサーバーの Resiliency Group は、データベースの Resiliency Group の次に開始する必要があるため、その次のティアになります。Web サーバー Resiliency Group は、最後に開始する必要があるため、最上位のティアになります。後で Resiliency Group を VBS に追加する場合、このグループを適切なティアに配置することで、IT サービスの一部として管理できます。