製品マニュアル

仮想マシンの Resiliency Group のテイクオーバー

テイクオーバーは、実稼働データセンターが自然災害やその他の災害によって停止し、業務を継続的に提供するためにリカバリデータセンターで仮想マシンがリストアされる必要があるときに、ユーザーが始動するアクティビティです。ユーザーは、利用可能なデータを使用してリカバリデータセンターで仮想マシンを開始します。これは計画外の出来事であるため、リカバリデータセンターで利用可能なデータが最新とは限りません。データ損失の許容限度を評価し、それに応じて必要な措置を講じる必要があります。それには、利用可能なデータを使用して仮想マシンを起動します。または、最新のデータのコピーを取得するために、まずその他の利用可能なデータバックアップメカニズムを使用し、その後、仮想マシンを起動します。テイクオーバー操作は、利用可能な最新のデータを使用して、リカバリデータセンターで仮想マシンを起動します。

テイクオーバー操作が正常に完了した後に、再同期操作を実行します。

Hyper-V Server または vCenter Server を追加せずに vCloud Director データセンターにリカバリしている場合は、クラウドから実稼働 (オンプレミス) データセンターへのテイクオーバーはサポートされません。

前のバージョンからバージョン 3.2 以降にアップグレードすると、テイクオーバー操作を実行した後にリスクが発生します。このリスクは、クラウドデータセンターにテイクオーバーするときに NIC の構成が変更されることに関係します。クラウドの Resiliency Group がオンラインになっている間に、このリスクを抑制します。オンプレミスデータセンターに戻してから、Resiliency Group を編集して NIC の構成を修正します。

テイクオーバー操作が失敗した場合は、理由を把握して修正するために、［最近のアクティビティ (Recent Activities)］を調べます。［再試行 (Retry)］操作を起動できます。［再試行 (Retry)］操作によって、テイクオーバーワークフローが再開され、正常に完了している手順を省略し、失敗した手順を再試行します。

いずれかのワークフローが実行状態の場合は、ワークフローサービスを再開しないでください。再開すると、［再試行 (Retry)］操作が期待どおりに動作しない可能性があります。

特定のシナリオのトラブルシューティングについて詳しくは、を参照してください。