Veritas NetBackup™ 状態コードリファレンスガイド
- NetBackup の状態コード
- NetBackup の状態コード
- NetBackup KMS の状態コード
- NetBackup の状態コード
- Media Manager の状態コード
- Media Manager の状態コード
- Media Manager の状態コード
- デバイス構成の状態コード
- デバイス構成の状態コード
- デバイス構成の状態コード
- デバイス管理の状態コード
- デバイス管理の状態コード
- デバイス管理の状態コード
- ロボットの状態コード
- ロボットの状態コード
- ロボットの状態コード
- ロボットのエラーコード
- セキュリティサービスの状態コード
- セキュリティサービスの状態コード
- セキュリティサービスの状態コード
NetBackup の状態コード: 41
説明: 考えられる原因は、次のとおりです。
サーバーがクライアントからの情報を長時間受信しませんでした。
高速バックアップを有効にした状態で、FSCP (ファイルレベル高速単一コピーバックアップ) を使用してバックアップを試行したファイル数が多すぎました。
NetBackup は利用可能な最大の帯域幅を使用し、相応の要求をプッシュしますが、Amazon S3 対応クラウドが多数の要求を処理できません。
クラウドベンダーは要求の速度を低下させる 503 エラーを返し、バックアップジョブは次のエラーで失敗します。
メディアサーバーで bptm は次のログを記録します。
bptm:4940:<media_server_name>: AmzResiliency: AmzResiliency::getRetryType cURL error: 0, multi cURL error: 0, HTTP status: 503, XML response: SlowDown, RetryType: RETRY_EXHAUSTED
メディアサーバーで bpbrm は次のログを記録します。
bpbrm Exit: client backup EXIT STATUS 41: network connection timed out
この問題は、NetBackup とクラウドストレージ間で高帯域幅が利用可能な場合にのみ発生します。
推奨処置: 必要に応じて次の操作を実行します。
非常に大量のファイルのバックアップを作成する場合には、NetBackup サーバーの[ホストプロパティ (Host Properties)]を使って、[クライアントの読み込みタイムアウト (Client read timeout)]を十分大きい値 (たとえば 4000) に変更します。これらの設定は、[マスターサーバープロパティ (Master Server Properties)]ダイアログボックスの[ユニバーサル設定 (Universal Settings)]にあります。このタイムアウトのデフォルトは 300 秒です。
また、[タイムアウト (Timeouts)]タブの[ファイル参照のタイムアウト (File browse timeout)]を 4000 より大きい値に設定します。
その後、操作を再試行します。
/usr/openv/netbackup/logs/bpbkar
ディレクトリ内のデバッグログファイルにファイル名が記録された後、bpbkar によってファイルが処理されます。 ログ内の最後のファイルが、問題の原因となっているファイルです。UNIX、Linux または Windows クライアントの場合、次に示す bpbkar クライアントプロセスの問題を確認します。
Windows クライアントの場合、bpbkar クライアントプロセスはハングアップしていません。 bpbkar によってスキャンされているファイルおよびディレクトリが原因で、[クライアントの読み込みタイムアウト (Client read timeout)]での設定時間内にサーバーに応答していません。このエラーは、増分バックアップで非常に多くの変更されていないファイルがディレクトリ内に存在する場合に発生します。
この場合、NetBackup サーバーの[ホストプロパティ (Host Properties)]を使用して[クライアントの読み込みタイムアウト (Client read timeout)]の値を変更します。この設定は、[マスターサーバープロパティ (Master Server Properties)]ダイアログボックスの[ユニバーサル設定 (Universal Settings)]にあります。このタイムアウトのデフォルトは 300 秒です。
『NetBackup トラブルシューティングガイド』の「[ホストプロパティ (Host Properties)]ウィンドウを使用した構成設定へのアクセス」を参照してください。
また、CPU の使用率を監視すると、この状況が発生しているかどうかを確認できます。
次の情報は UNIX または Linux クライアントにのみ適用されます。
bpbkar クライアントプロセスが、必須のロックが設定されているファイルでハングアップしている。この場合、クライアントの
bp.conf
ファイルに次のエントリを追加します。VERBOSE
クライアントの root ユーザーで次のコマンドを実行します。
touch /usr/openv/netbackup/bpbkar_path_tr /usr/openv/netbackup/logs/bpbkar
その後、操作を再試行します。
/usr/openv/netbackup/logs/bpbkar
ディレクトリ内のデバッグログファイルにファイル名が記録された後、bpbkar によってファイルが処理されます。 ログ内の最後のファイルが、問題の原因となっているファイルです。メモ:
また、他の原因不明の bpbkar のハングアップにも、この手順を使用します。
強制ファイルロックが問題の原因である場合、NetBackup では、ロックされたファイルをスキップすることが可能です。 クライアントの /usr/openv/netbackup/bp.conf ファイル内の LOCKED_FILE_ACTION を
SKIP
に設定します。bpbkar クライアントプロセスはハングアップしていません。 bpbkar によってスキャンされているファイルおよびディレクトリが原因で、CLIENT_READ_TIMEOUT または CLIENT_CONNECT_TIMEOUT での設定時間内にサーバーに応答していません。 このエラーは、バックアップで非常に多くの変更されていないファイルがディレクトリに存在する場合、または非常に多くのホールが存在するスパースファイルのリストア中に発生します。 この場合、サーバーの /usr/openv/netbackup/bp.conf ファイルの CLIENT_READ_TIMEOUT の値を追加または変更します。指定しない場合、CLIENT_READ_TIMEOUT のデフォルトは 300 秒です。
これらのいずれの状況が発生しているのかを判断するには、システムの ps コマンドを実行して、CPU の使用率を監視します。
ログファイルは非常に大きくなる可能性があり、また自動的に削除されないため、問題の検証が終了したら、
/usr/openv/netbackup/logs/bpbkar
ディレクトリを削除します。 また、/usr/openv/netbackup/bpbkar_path_tr
も削除すると、/usr/openv/netbackup/logs/bpbkar
ディレクトリを次に作成するとき、ログファイルは必要以上に大きくなりません。Windows システムの場合、次のように実行します。
次のファイルを無効にします。
install_path\VERITAS\NetBackup\bin\tracker.exe
ハードドライブのフラグメンテーションを修復します。 Diskeeper Lite というアプリケーションを使用してみてください。これは、Windows Resource Kit の一部です。
利用可能な十分な領域が
\temp
内に存在することを確認します。
サーバーからクライアントに接続できない場合、bpcd または bpbkar(UNIX、Linux および Windows の場合のみ) のデバッグログディレクトリをクライアントに作成します。 その後、操作を再試行して、ログの結果を確認します。 ログから原因が判明しない場合、サーバーに bpbrm のデバッグログを作成します。 その後、操作を再試行して、デバッグログの結果を確認します。
bpbrm のログに、次のようなエントリが表示されている場合、サーバーのルーティング構成に問題があります。
bpbrm hookup_timeout: timed out waiting during the client hookup bpbrm Exit: client backup EXIT STATUS 41: network connection timed out
使用中のネームサービスで、クライアントの IP アドレスが正しいことを確認します。 UNIX クライアントで NIS ファイルと DNS ファイルの両方を使っている場合、これらのファイルが一致することを確認します。
『NetBackup トラブルシューティングガイド』の「ネットワーク通信の問題の解決」を参照してください。
AIX トークンリングアダプタの使用中に routed デーモンを実行した場合、トークンリングアダプタによって動的ルートが作成されるため、タイムアウトになります。 その後、routed デーモンが正常に動作しなくなります。
FlashBackup クライアントで、バックアップするファイルシステムが非常に大きく、ファイル数が非常に多い場合、このエラーが発生します。 また、このエラーは、多数の並列実行データストリームが同時に動作中である場合にも発生します。 この問題を解決するには、
/usr/openv/netbackup/bp.conf
ファイルに CLIENT_READ_TIMEOUT を追加し、タイムアウトの間隔が大きくなるように設定します。推奨されるすべての NetBackup パッチがインストールされていることを確認します。 最新のパッチ情報は、次のベリタスのサポート Web サイトで確認してください。
NetBackup Database Extension 製品をインストールしている場合、マスターサーバー、メディアサーバーおよびクライアントに、CLIENT_READ_TIMEOUT の値を追加します。 値は、各サーバーですべて同じである必要があります。 設定する値は、バックアップを行うデータベースの大きさによって異なります。 CLIENT_READ_TIMEOUT について、詳細情報を参照できます。
『NetBackup 管理者ガイド Vol. 2』を参照してください。
拡張認証が正しく構成されていることを確認します。たとえば、ホスト A がホスト B に対して拡張認証を使うように構成されているときに、ホスト B がホスト A に対して拡張認証を使うように構成されていない場合、状態コード 41 が表示されることがあります。この場合、ホスト B からホスト A への接続が失敗して、状態コード 41 が表示される可能性があります。また、ホスト A からホスト B への接続が失敗して、認証エラー (状態コード 160) が発生する可能性があります。
Amazon S3 対応クラウドが多数の要求を処理できない場合は、次のいずれかを実行します。
帯域幅の調整を構成して要求の数を減らします。『NetBackup クラウド管理者ガイド』の「NetBackup Cloud Storage Server の接続のプロパティ」を参照してください。
読み取り/書き込みバッファの数を減らします。『NetBackup クラウド管理者ガイド』の「NetBackup Cloud Storage Server 帯域幅スロットルのプロパティ」を参照してください。
クラウドベンダーに問い合わせて並列要求の上限数を増やします。
この状態コードに関するベリタスナレッジベースのテクニカルノートとその他の情報を表示するには、ここをクリックしてください。